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昇格王手のJ2京都・チョウ貴裁監督「自分たちの石炭を満タンにして発車する」14日・秋田戦へ意気込み

[ 2021年11月12日 16:58 ]

秋田戦へ向けて調整する京都のチョウ貴裁監督(C)KYOTO.P.S.
Photo By 提供写真

 12年ぶりのJ1昇格が目前に迫っているJ2京都のチョウ貴裁監督が12日、オンライン取材に応じた。14日の秋田戦(サンガS)に勝利した上で3位・長崎が負け、4位・甲府が引き分け以下ならば悲願達成。「間違いなく選手たちは開幕時よりも今の方が優勝や昇格を望んでいる。僕も同じように思っている」。これまでは昇格を意識しない発言をしてきたが、残り4試合で明確な目標を提示した。

 J2頂上決戦となった前節・磐田戦では0―1の敗戦。緊張感のある締まった90分間だったが「自分たちの向かうべき方向性を再確認した試合だった」という。特に直近5試合で複数得点がなく、勝利を優先するがゆえに開幕当初から見せてきたアグレッシブな姿勢が「薄れてきた」と分析。今週の練習の中では「その“鍵”を僕が開放させてあげないといけない。選手は勝敗にとらわれず、自分たちが育んできたサッカーを出してくれれば良い」と働きかけた。

 「対戦相手や気候などをコントロールすることはできない。コントロールすることができるのは、自分たちのことだけ。蒸気機関車は石炭を満タンに積んで発車しないとスムーズには走らない。自分たちの石炭も満タンにして発車しないといけない」。自らにフォーカスした心身の充実やチームとしての意思統一。独特の表現で、今必要なことを説いた。

 最終ゴール間近。蒸気機関車のように力強く駆け抜けていく。

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2021年11月12日のニュース