×

森保ジャパン 欧州組11人が足止め、チャーター機トラブルで合流大幅遅れ

[ 2021年11月10日 05:30 ]

日本代表欧州組の移動経路
Photo By スポニチ

 日本代表が9日、新たなトラブルに直面した。W杯アジア最終予選ベトナム戦(ハノイ)を11日に控え、欧州組11選手(古橋、南野、伊東、鎌田、原口、守田、冨安、吉田、板倉、川島、堂安)を乗せたチャーター便の到着が大幅に遅延。予定していた調整日程は乱れ、試合2日前に全員で練習できない非常事態。森保ジャパンがかつてない大ピンチに陥った。

 ベトナムに向かう欧州組11選手が、ロシアで「足止め」を食った。オランダを出発したチャーター便は給油のため経由したロシアで予期せぬトラブルに見舞われた。日本協会によれば9日午前を予定していたハノイ到着は午後10時(現地時間)へ約半日の大幅遅延。当初、描いていた決戦2日前から全体練習合流の計画は完全に崩壊した。

 吉田、南野、鎌田に伊東…。11人にはベトナム戦で先発有力な主力も多い。フライトは約9時間。調整も到着後のPCR検査で陰性確認後、ようやくホテル内のジムで汗を流す程度になる。全員で練習できるのは決戦前日の公式練習のみという非常事態。時差、気候、移動疲れ…森保監督は当然、先発再編も迫られる。

 ただでさえ、全員がそろう練習は2日間とみていた。森保監督は「与えられた時間で個々の状態を見ながら準備したい」と話していた。貴重な時間はさらに削られた。コロナ禍で現在、欧州―ベトナム便は全面停止。先週末、早めに試合を終えた欧州組も日本経由で国内組とともに敵地入りしたほどだ。過酷さは増し、格下相手とはいえ、余裕を持てる状況ではなくなった。

 前日8日までにはハノイ市内の代表宿舎で8人のコロナ感染も確認された。バブル方式で活動する日本代表への影響はない見込みだが、試練は続く。現在B組4位とW杯切符に黄信号がともり、ベトナム、オマーンと続く敵地2連戦では連勝しなければ再び進退問題が避けられない。猛烈な逆風の中、森保監督の真価が問われる。

続きを表示

この記事のフォト

2021年11月10日のニュース