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ブラインドサッカー日本代表、フランスに快勝発進! 川村&黒田が2得点の活躍

[ 2021年8月29日 10:47 ]

東京パラリンピック第6日 5人制サッカー(視覚障がい)   日本4―0フランス ( 2021年8月29日    東京・青海アーバンスポーツパーク )

<5人制サッカー>前半、先制ゴールを決める黒田(右)(撮影・木村 揚輔)
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 1次リーグA組が行われ、初出場で世界ランク12位の日本は初戦で同14位のフランスを4―0で下し、白星発進を決めた。主将の川村怜(32=パペレシアル品川)、黒田智成(42=たまハッサーズ)がそれぞれ2得点の活躍。「死の組」突破へ、これ以上ないスタートを決めた。

 果敢に攻めて終始、日本ペースに持ち込んだ。前半4分に黒田が巧みなドリブルで相手をかわし、最後は左足で押し込んで先制。3―0で迎えた後半7分にはPKを獲得し、これを川村が決め、この日2得点目を奪って勝負を決定づけた。粘り強い守備も披露し、相手攻撃を封じて無失点に抑えた。

 白星スタートでも、日本は浮かれていられない。同組には、16年リオデジャネイロ大会金メダルで世界2位のブラジル、同5位の中国がおり、「死の組」を突破するというミッションに挑む。「日本代表がどこまで世界を驚かせることができるか。挑戦者として楽しみな気持ちでいっぱい」と川村。目標は、頂点だ。頼れる主将は「チームとしては金メダル。個人としては世界一の選手だと認めてもらえるパフォーマンスを発揮したい」と見据えている。

 ▽5人制サッカー(視覚障がい) 別名「ブラインドサッカー」とも呼ばれる、視覚障がい者のための5人制サッカー。鈴が入ったボールの音と周りの指示の声を頼りにプレーする。晴眼者や弱視者が務めるGKを除く4人は視力の差を公平にするため、アイマスクを着用。危険な接触を避けるため、ボールを奪いにいく際にはスペイン語で「行くぞ」を意味する「ボイ」と声を出す規則になっている。ピッチサイズは40×20メートル。

 ▽東京パラ大会方式 試合は20分ハーフ。4カ国ずつ2組に分かれて総当たりの1次リーグを行い、各組上位2カ国が決勝トーナメントに進出。下位4カ国は順位決定戦を行う。29日に開幕し、決勝と3位決定戦は9月4日、いずれも東京・青海アーバンスポーツパークで行われる。

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