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横浜 13戦無敗4連勝 川崎Fの背中捉えた 大然、2点絡み代表アピール 

[ 2021年8月26日 05:30 ]

明治安田生命J1リーグ 第26節   横浜4ー0鳥栖 ( 2021年8月25日    駅スタ )

<鳥栖・横浜>前半、先制ゴールを決め、タッチを交わす横浜・前田(左)
Photo By 共同

 明治安田生命J1リーグは各地で10試合が行われ、2位の横浜は敵地で3位の鳥栖に4―0で圧勝した。東京五輪代表のFW前田大然(23)が先制点を含む2得点に絡む活躍で、26日のW杯アジア最終予選(9月2日開幕)の日本代表メンバー発表に向けて猛アピール。4連勝で13戦無敗のチームは、福岡に0―1で敗れた首位・川崎Fとの勝ち点差を「1」まで縮めた。

 A代表入りへ最後のアピールに成功した。長らくA代表に名を連ねる大迫や武藤らが今夏から国内組となって早速試合に出場する中、前田は「前節は外してしまったので今回は決めたいという思いがあった」。“下克上”を狙う五輪代表の国内組も輝きを放った。

 流れを変える先制点を決めた。鳥栖から激しいプレスを受け、珍しく苦戦が続いていた前半41分。GK高丘を起点とした速攻から松原、レオ・セアラとつなぎ、最後は自身が元横浜の守護神、朴一圭(パクイルギュ)の股下を射抜いた。「鳥栖さんのプレッシャーに苦しんだ中で、1点取れたのがデカかった」。ハットトリックした2節前の大分戦ではバイキンマンのゴールパフォーマンス。長女の爽世(そよ)ちゃん(2)との約束で、今回は「てんどんまん」を披露した。

 後半8分にはペナルティーエリア内で倒され、相手の一発退場とPK獲得に貢献した。「あれで裏が空いた」と形勢は逆転。流れを完全にもたらしてから後半35分に退くと、水沼、仲川がさらに得点を追加した。「チームでハードワークした結果取れたゴールなので、チームメートに感謝したい」。勝利の立役者はどこまでも謙虚に振り返った。

 東京五輪では途中出場3試合で1得点。「得点に絡む意識は五輪前と変わらない」と話すが、五輪後は5試合で4得点とゴールを量産。通算では24試合14得点で得点ランク2位タイ。紛れもなくJリーグで最も輝くストライカーだ。消化試合数の違いもあって一時勝ち点21差もあった首位・川崎Fとの差はついに1に。大逆転優勝に向け猛進するチームの中心に、ハマの韋駄天(いだてん)がいる。

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2021年8月26日のニュース