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なでしこ菅沢 最年長弾を狙う!「今までの悔しい思いを全てぶつけたい」 21日1次L初戦VSカナダ

[ 2021年7月20日 05:30 ]

ボールを追いかける菅沢(左)(撮影・西海健太郎)
Photo By スポニチ

 東京五輪サッカー女子日本代表「なでしこジャパン」は21日、1次リーグ初戦のカナダ戦(札幌ドーム)に臨む。ソフトボールとともに各競技の先陣を切る一戦で、ゴールを期待されるのがチーム最年長のベテランFW菅沢優衣香(30)だ。決めれば30歳289日で、五輪では木岡二葉が96年アトランタ五輪で記録した30歳242日を超えて日本女子史上最年長。菅沢は「年齢はあまり気にしていない」としながらも「大事な初戦で、チームの勝利に貢献できる得点を決めたい」と力を込めた。

 五輪は“三度目の正直”となる初出場。12年ロンドン五輪は直前で左膝負傷の影響で落選し、16年リオ五輪はアジア最終予選直前に左ハムストリング筋挫傷で離脱した。それだけに「初めて五輪でチャンスをつかめた。今までの悔しい思いを全てぶつけたい」と、自国開催での今大会に懸ける思いは人一倍強い。

 今季は国内リーグのプロ化に伴い、多くのチームメートがプロ契約を結んだ中、三井住友海上に勤務しながらサッカーを続ける道を選択。「活躍すれば恩返しになる」。国際Aマッチ24得点のストライカーが、支えてくれた会社へ恩返しも込めた最年長弾で、チームを勢いづける。

 ◇菅沢 優衣香(すがさわ・ゆいか)1990年(平2)10月5日生まれ、千葉市出身の30歳。地元のFC幕西で本格的にサッカーを始め、高校進学と同時にJFAアカデミー福島入り。08年に新潟の強化指定となり、翌年に正式加入。13年に千葉、17年に浦和に移籍。A代表は09年12月のチリ遠征で初選出され、12年アルガルベ杯のデンマーク戦で初得点を記録。国際Aマッチは75試合24得点。3歳上の兄・孝也さんは元サッカー選手。1メートル68、63キロ。利き足は右。
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2021年7月20日のニュース