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【現地ルポ】女子サッカー 記者は有観客で“混乱”宮城入り

[ 2021年7月20日 05:30 ]

女子サッカーが開催される宮城スタジアム
Photo By スポニチ

 キューアンドエースタジアムみやぎ(宮城県利府町)では21日に有観客で女子サッカーの中国―ブラジル、ザンビア―オランダが行われる。

 開幕目前になっても現場は混乱気味だ。情報共有がうまくいっておらず、同じことを訊いても各スタッフで意見が異なる。関係者は「明らかな準備不足。組織委員会から情報がおりてこず、確認する部署によって返答が違う」と困惑気味。海外メディアからは「運行していると言われたシャトルバスがなく、次の取材に遅れた」とクレームが入ったという。

 仙台市内で話を聞くと「人の流れが激しくなることで感染が拡大しそう」「海外の人が感染防止に努めてくれるか不安だ」と否定的な意見が少なくない。8日に宮城など4県の競技会場に観客を入れるとの方針が発表され、翌9日から19日までに県には2500件を超える意見が届いた。
県の五輪・パラリンピック大会推進課によると、賛成の声もあるものの苦情が大半を占める。少しでも不安を打ち消すためにチラシやパネル、新聞広告で直行直帰や観戦時のマナーの徹底を呼びかける方針だ。

 また県は組織委員会にシャトルバスの一台当たりの乗員減も要請しているという。ただ関係者は「移動は止められない。現状ではそれしかできない」と心情を吐露。開幕を前にして、現場が左右に振り回されている大会との印象が残った。(古田土 恵介)

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2021年7月20日のニュース