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イタリア、53年ぶり2度目の欧州王者 “完全アウェー”でPK戦制した

[ 2021年7月13日 05:30 ]

サッカー欧州選手権最終日   イタリア 1-1PK3-2 イングランド ( 2021年7月11日    ロンドン )

<イングランド・イタリア>欧州選手権を制し歓喜するイタリア代表(AP)
Photo By AP

 決勝が行われ、イタリアがイングランドを破って1968年大会以来、13大会ぶり2度目の優勝を果たした。延長1―1から突入したPK戦を3―2で制した。同点弾を決めたDFレオナルド・ボヌッチ(34=ユベントス)らベテランと若手がかみ合い、ロベルト・マンチーニ監督(56)の下で連続不敗記録を34試合に伸ばして頂点に立った。

 イタリアが地力の差を見せた。開始2分で先制を許したが、動じない。ボールを支配して徐々にペースを握り、後半途中から突破力があるインシニェが中央に回るなど選手交代を含めて攻撃を活性化。22分には右CKの混戦からボヌッチが泥くさく決めた。

 代表112戦目の36歳キエリーニとセンターバックでコンビを組んだ109戦目の34歳ボヌッチは本職でも奮闘。周囲と連動した動きで相手を封じ許した枠内シュートは先制点の1本のみ。2戦連続PK戦を制して大会MVPに選ばれた22歳のGKドンナルンマは「ボヌッチとキエリーニのおかげ」と年長2人に最敬礼だ。PK戦で若手3人が失敗したイングランドとは対照的に若手とベテランがかみ合った。

 出場を逃した18年W杯後に就任したマンチーニ監督は伝統の堅守に加え、パスを回して相手ゴールに迫る攻撃サッカーも意識。この日はボール保持率61―39%、シュート数20―6本、パス成功758―340本と圧倒し、ボヌッチは「イタリアサッカーのルネッサンスだ」と胸を張った。

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2021年7月13日のニュース