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U24麻也、先制弾で攻守貢献もチームに“金言” 「ゲームマネジメント」が修正点

[ 2021年7月13日 05:30 ]

東京五輪男子代表国際親善試合   日本3ー1ホンジュラス ( 2021年7月12日    ヨドコウ )

<日本・ホンジュラス>前半、先制ゴールを決めてポーズを決める吉田(撮影・北條 貴史)
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 日本代表のオーバーエージ選手で主将のDF吉田が攻守に存在感を放った。攻めては前半13分、久保のFKの落下点に軽やかに右足のアウトサイドを合わせて先制点を奪った。「入り方とボールはスカウティング通り、練習通り。たまたま僕に合っただけ。フリーすぎてちょっと緊張したくらい」。守っては前半の相手のシュートをゼロに抑えた。

 灼熱(しゃくねつ)の本番に備え、森保監督からは「無駄な体力ロスはない方がいい」と、頭を使ったボール保持を求められていた。前半こそ完璧な試合内容で終えたが、後半は徐々に体力が落ちてペースダウン。相手に流れが渡った。そここそが、したたかな戦いが求められていた時間帯。だが、DFラインの裏を突かれて一瞬で失点した。

 ハーフタイムに注意を促し合っていた通りの失点となり、吉田は「一番課題だと思ったところ」と指摘。自身は3度目の五輪で「五輪はメダルを獲ってなんぼ。メダリストとオリンピアンではかなり違う」と誰よりメダルの重みを知っている。本番への修正点として、流れが相手に渡っても「もう一回流れを引き寄せられるゲームマネジメント」を強く課題として強調した。

 欧州組はシーズンオフからの突入。日本の高温多湿の夏へのさらなる順化とコンディション調整が、好成績の鍵を握る。その点は過去に出場した2大会と比べても、初戦まで10日のタイミングで「非常にいい状態にある。個人的にもいいプロセスを踏めている」とキッパリ。課題こそ見えたが、手応えも十分。仕上がりは上々だ。

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2021年7月13日のニュース