×

綺世&大然 FWにOA枠なくとも…ゴール決めて18人入り決める!危機感と責任感持って挑む

[ 2021年6月1日 05:30 ]

ランニングする前田(左から2人目)と上田(左から3人目)(撮影・篠原 岳夫)
Photo By スポニチ

 東京五輪に臨むU―24日本代表は31日、千葉県内で合宿を開始した。今合宿から25歳以上のオーバーエージ(OA)枠の3人も初合流し、1日に加わるMF食野亮太郎(22)を除く26人が集まった。OA枠不在の前線では、FW上田綺世(あやせ、22)とFW前田大然(23)の2人がゴールへの決意を吐露。チームは今月5日にU―24ガーナ戦(福岡)、同12日のジャマイカ代表戦(豊田)に挑む。

 練習の空気感が、一段と引き締まった。この日からOA枠のDF吉田、MF遠藤航、DF酒井が初合流。緊張感が増した。全員が守備的なポジションだが、FW陣への影響も大きい。前田は「今回の合宿でFW陣が結果を残さないと、“やっぱりFWにOAを使おうか”となりかねない。危機感を持ってやっていく」と決意を込めた。

 当初はFW大迫もOA候補に挙がっていたが、1次リーグの組み合わせを受けて再考され、守備的な3人のメンバー入りが事実上、決定。目標の金メダルへは、五輪世代のFW陣の活躍が必須となる。上田は「OA枠がいないからといって、覚悟がないわけではない。代表に呼ばれるのは国を背負うこと」と、FWとしての責任を強調した。

 五輪メンバー発表前の最終テストの今回。招集された五輪世代のFWはJリーグ組の4人だ。まずは五輪世代の活動で得点ランクトップの上田(15得点)そして岩崎(J2千葉)と並ぶ2位タイの前田(9得点)。そこに快足の田川、3月のアルゼンチン戦で得点した新星の林も交え、2枠、多くても3枠の生き残りを競う。

 前田、上田が不在だった3月のアルゼンチンとの2連戦では、初戦に0―1で敗戦。本大会に向け、初戦の入り方が重要な修正点に挙がった。今回のガーナ戦は本大会の初戦を見据えた仮想・南アフリカ戦でもある。「ゴールにこだわっていきたい」と前田が言えば、「FWである以上、その試合を勝たせるのが仕事」と上田。ゴールこそが、メンバー入りへの“GO砲”となり、OA不在でも戦えるという信頼感につながる。

続きを表示

この記事のフォト

2021年6月1日のニュース