札幌　立正大3年・MF田中を獲得へ　テクニックとスピード併せ持つ攻撃的ドリブラー

　サッカーJ1コンサドーレ札幌が立正大3年のMF田中宏武（21）の獲得に乗り出していることが29日、分かった。練習生として28日の浦和とのエリートリーグにも出場するなどクラブの評価は高く、内定が決まれば今季中にも特別指定選手としてJデビューする可能性が出てきた。

　田中は関東大学選抜Aチームのメンバーとして今月初旬のデンソーカップに出場した。スカウトの目にとまるとその後札幌の練習に参加。28日のエリートリーグでも活躍するなど高いポテンシャルを発揮している。

　右利きの攻撃的なサイドプレーヤーでドリブルが最大の武器だ。ドリブルで果敢に仕掛け、相手を確実に抜ききるテクニックとスピードを併せ持つ大学サッカー界の逸材。札幌では中盤の両翼が定位置となりそうだ。クラブは24日にMF中野嘉大（28）の鳥栖への期限付き移籍を発表しており、サイドは補強ポイントの1つとなっていた。

　今季明大から加入し開幕戦から先発出場を果たしたFW小柏や、同戦で2得点を挙げて攻撃の中心選手となっている2年目のMF金子も、大学時代に特別指定選手として札幌でプレーした。田中も飛躍につなげた先輩と同じ道をたどる。