U―24　アルゼンチンとの2連戦は“東京五輪シミュレーション”、中2日で同じ動線「こんなにきつい？」

国際親善試合   U-24日本 3-0 U-24アルゼンチン （ 2021年3月29日    ミクニワールドスタジアム北九州 ）

U―24日本代表主な日程
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　五輪金メダル候補から金星だ。東京五輪世代のU―24日本代表は同アルゼンチン代表に3―0で快勝。0―1で敗れた26日の初戦から中2日でリベンジに成功した。

　アルゼンチンとの2連戦は東京五輪のシミュレーションだった。中2日の間隔は本番と同じ。過去にも海外遠征に同行した国立科学スポーツセンターの中村真理子氏が合宿に付き添い、練習や試合前後の水分量から疲労度を個別で測った。

　動線もなぞった。本番の拠点は夢フィールド（千葉市）か選手村の予定で、通常の国際大会よりも移動時間が長い。実際に初戦では夢フィールドから本番会場でもある味の素スタジアムまで混雑で1時間超を要した。試合後は夜中に宿舎に戻り、翌日は朝からリカバリーで翌日には最終調整。「東京五輪ってこんなにきついんですか？」と率直な声を上げる選手もいたという。

　選手側も本気の心構えだった。昨年末の国内組合宿と「明らかに違うのはコミュニケーションの量」（古賀）。敗れた初戦直後の控室でも「全員が全員、切り替えていた」（田中）。連敗すれば五輪なら1次リーグ敗退――。そんな本番さながらの緊張感が第2戦の3―0快勝につながった。