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U―24 久保―板倉「海外組ホットライン」で2発!強豪アルゼンチンに雪辱 五輪もイケる!

[ 2021年3月30日 05:30 ]

国際親善試合   U-24日本 3-0 U-24アルゼンチン ( 2021年3月29日    ミクニワールドスタジアム北九州 )

<U-24日本・U-24アルゼンチン>後半、板倉(右)が自身2得点目のゴールを決める(撮影・西海健太郎)
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 五輪金メダル候補から金星だ。東京五輪世代のU―24日本代表は同アルゼンチン代表に3―0で快勝した。0―1で敗れた26日の初戦から中2日でリベンジに成功。初招集のFW林大地(23)が前半45分に先制点を挙げ、後半にMF久保建英(19)の左CKからMF板倉滉(24)が頭で決める同じ形で2点を加えた。今後は6月の国際親善試合など4戦が予定されており、7月22日に初戦を迎える本大会に向けて強化を進める。

 金メダル候補を完全に打ち砕いたのは、久保―板倉による2発だった。後半23分と28分の左CK。久保のキックから板倉が頭で立て続けに奪った。ともに川崎F下部組織出身の“ホットライン”が見事に開通した。

 「板倉選手もこれから2点取ることがないと思うので、しっかり喜びをかみしめてほしいかなと思います」。試合後、久保は5歳年上の板倉を真顔でいじった。横内監督も「スタッフが準備した通りかな、と思っています」と笑みを浮かべた。

 26日の1戦目から先発が9人入れ替わる中、久保と板倉の2人だけが連続で先発した。板倉はセンターバックからボランチに位置を変えて奮闘。ダブルボランチもまた、川崎F下部組織出身の田中碧との見事なラインだった。安定感と前線の選手の良さを生かす配球が生まれ、前半から相手を押し込んだ。

 東京五輪本番同様、中2日での試合。板倉は「前の試合に負けていて、東京五輪で金メダルを獲ろうと言っている中で、このままでは終われないと話していた」と明かす。海外組と国内組の動線が分かれる難しい環境の中、選手はわずかな交流が可能な試合後の控室などで質の濃い対話を重ねた。

 初戦とは見違えるほど球際にも気迫が生まれた。個の強さや速さで上回られても、組織力でカバー。久保は「チームとしても落ち着いてボールを支配できた。守備では1戦目と違って相手のビルドアップに対応できた」と短期間での修正力に胸を張った。頭上に黄金の丸い月が輝いた会場で、金メダルへの道筋が見えた。

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