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王者・川崎F 圧巻14発!エース・三笘が2発2アシスト!新加入・遠野も2発!

[ 2021年2月14日 05:30 ]

練習試合   川崎F 14-3 札幌 ( 2021年2月13日    沖縄 )

札幌との練習試合でプレーする川崎の三笘(右)=クラブ提供
Photo By 共同

 J開幕に向けて、2冠王者がその強さを見せつけた。昨季リーグと天皇杯を制した川崎Fは、沖縄キャンプ最終日の13日に札幌と練習試合(45分×4本)を行い、14―3で大勝した。主力組がプレーし、7―0で快勝した最初の90分ではエースのMF三笘薫(23)が2得点2アシスト。新加入のFW遠野大弥(だいや、21)も途中出場で2得点を挙げ、既存と新加入選手の見事な融合を披露した。

 圧巻のゴールショーだった。時折豪雨に見舞われる不安定な天候の中、川崎Fが今季初のJ1相手の対外試合で圧倒的な攻撃力を披露。計180分で14ゴールを奪った。連日ハードなメニューを消化した中、鬼木監督は「(体が)キツい中でトライしてくれた」と満足げに振り返った。

 最初の90分では主力組がプレー。役者がそろって活躍した中、抜群の存在感を放ったのが新エースの三笘だ。前半18分にFWレアンドロ・ダミアンの先制点をアシストすると、同29分に右足、同45分に左足で立て続けに得点。今季最長の81分間プレーし、2得点2アシストとさすがの働きだ。謙虚な姿勢を常に崩さない23歳。この日も「押し込んだ時の崩しはまだまだ」と反省が多く口を突いたが「チャレンジしてきた部分も出せた」と手応えもつかんでいる様子だ。

 期待の新戦力も高い決定力でアピールした。プロ1年目の昨季はJ2福岡で11得点を決めたFW遠野だ。「決定力は自分の持ち味。左右両足で打てる」と言うように、1試合目の後半36分から出場すると、その1分後に左足から強烈な一撃でまず1点。さらにその3分後に今度は右足で2点目を決めた。昨季年間最多となる88得点を奪った攻撃陣にまた頼もしい点取り屋が加わった。

 約2週間の沖縄合宿では守備中心のメニューを消化。その中でも本番前最後のテストで圧倒的な攻撃力を見せつけた。次は今季初の公式戦となる富士ゼロックススーパー杯(20日)でG大阪と激突。三笘は「まずはゼロックスで勝って良いスタート切りたい」と、ACL初制覇を含む全タイトルを目標に掲げる新シーズンを見据えた。

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