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FC東京MF青木拓矢 悲願のリーグVへ攻守で支えるアンカー

[ 2021年2月14日 05:30 ]

26日開幕 J1注目の新戦力(10)

FC東京・青木拓矢
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 悲願のリーグ制覇へ、長谷川トーキョーの堅守を体現するピースが加わった。J1通算289試合出場と長く第一線で戦い続け、17年のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)優勝など豊富な経験を持つMF青木拓矢(31)だ。「FC東京はタイトルを獲れるチーム。その力になりたいと考えて決めた」。自身もまだ手にしていない“リーグ王者”への渇望。静かに、しかし燃えたぎる闘志を胸に秘める。

 「堅守速攻のイメージがあり、自分がプレーするイメージもつきやすかった。自分はバランスを考えた上で、守備にも攻撃にもどちらにも関わっていける。縦パスやロングフィードも見てほしい」

 チームは昨季から新布陣4―3―3に挑戦しており、今季も継続路線を突き進む。中盤は3枚で逆三角形を描く。青木は最終ラインの前でフィルター役となるアンカーでの起用が濃厚。昨季はシーズン途中で日本代表MF橋本拳人がロシア1部ロストフに移籍した影響で攻守のバランスが崩れ、苦戦を強いられただけに、かかる期待は大きい。

 キャンプ地の沖縄で行われた練習試合で、3日のJ2千葉戦、7日のJ2京都戦で中盤の一角として出場。27日に迫った開幕戦の古巣・浦和戦に向けて、心身ともに順調に準備は進んでいる。新体制発表会見では「ちょっと早すぎですね。できれば、もうちょい先の方が良かった」と苦笑いしつつ、「ホームでもアウェーでも勝ちたい」と決意表明。慣れ親しんだ“赤”から“青赤”にユニホームを替え、かじ取り役としてチームを優勝へと導く。

 ◆青木 拓矢(あおき・たくや)1989年(平元)9月16日生まれ、群馬県出身の31歳。前橋育英高から08年に当時J1の大宮に加入し同年10月の鹿島戦でリーグデビュー。09年12月にはA代表に初招集された(出場なし)。11年6月の名古屋戦でプロ初得点。14年に浦和に移籍し、17年4月のFC東京戦でJ1通算200試合出場を達成。1メートル79、77キロ。利き足は右。

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