×

帝京長岡、2大会連続4強!葛岡、肉離れ欠場の相棒を“埼玉に連れて行くん弾”

[ 2021年1月6日 05:30 ]

第99回全国高校サッカー選手権 準々決勝   帝京長岡 2-1 市船橋 ( 2021年1月5日    フクアリ )

前半、ゴールを決め喜ぶ帝京長岡・葛岡(中)(撮影・西海 健太郎)
Photo By スポニチ

 準々決勝4試合が行われ、4強が出そろった。帝京長岡(新潟)は市船橋(千葉)を2―1で破り、2大会連続で準決勝に進出した。FW石原波輝(3年)が負傷欠場する中、前半にFW葛岡孝大(3年)とMF上野一心(3年)の得点でリードを奪い、相手の反撃を終了間際の1点に抑えた。山梨学院、矢板中央(栃木)、青森山田も勝ち残り、4強は山梨学院を除き前回大会と同じ顔触れとなった。準決勝2試合は9日に埼玉スタジアムで開催される。

 勝利の瞬間、帝京長岡イレブンが雄叫びを上げた。2大会連続の4強入り。前回大会もレギュラーだったMF川上主将は「最初から最後までハードワークできたことが勝因。やっとスタートラインに立てた」と興奮気味に話した。

 序盤からハイプレスで市船橋を圧倒した。先制は前半26分だ。右サイドでボールを奪ったMF上野がドリブルで持ち上がり中央のFW葛岡へ。背番号11は冷静にコースを見極めて左足で右隅に蹴り込んだ。2戦連発で一気に流れを引き寄せた葛岡は「相手は市船。先制点が大事だと思っていたので自分が決めることができて良かった」と満足そうだった。

 3回戦の神戸弘陵戦で左太腿裏の肉離れを負ったFW石原が欠場した。古沢徹監督(35)によると軽症で勝ち上がれば準決勝には間に合う見込みで、選手たちは「埼玉出身の石原を(準決勝の会場)埼玉に連れて行こうと一致団結した」(古沢監督)。試合前の写真撮影では、川上が背番号10の石原のユニホームを掲げ、共に戦う決意を示した。

 特に強い思いで臨んだのが同じ埼玉県出身で、2トップを組む葛岡だ。「石原自身苦しかったと思うが、いい声掛けをしてくれた。石原のためにも次のステージに行きたいという気持ちだった」。得点だけでなく前線からの守備でも貢献した。

 1年前、青森山田の前に1―2で涙をのんだ準決勝で山梨学院と戦う。古沢監督は「山梨学院はパワーがあって素晴らしいチーム。去年(前回の成績)を超えるためにもしっかり準備したい」と気を引き締めた。

 ▼市船橋・DF石田主将 (相手の)ボールに関わり続けながら前への勢い、速さにのまれてしまった。このチームでもっと長く戦いたかったです。

続きを表示

この記事のフォト

2021年1月6日のニュース