“雑草魂”山梨学院　“J内定軍団”昌平に完封勝利で11大会ぶり4強

第99回全国高校サッカー選手権　準々決勝   山梨学院1－0昌平 （ 2021年1月5日    フクアリ ）

前半、ゴールを決め喜ぶ山梨学院・久保（中央）（撮影・西海　健太郎）
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　“雑草魂”で下克上だ。今季のプロ入り0人の山梨学院が、J内定者4人を擁する昌平に堅い守備で完封勝利。頂点に立った88回大会以来、11大会ぶりの4強進出を決めた。

　前半7分、得意のセットプレーから先制点が生まれた。左FKをDF一瀬が頭で中央に折り返し、FW久保が頭で合わせた。「練習していた形だったので、折り返してくれると信じて、スペースに入っていた」。ゴールネットが揺れると、叫びながら右手で大きくガッツポーズ。自身の大会初ゴールを喜んだ。

　3回戦の藤枝明誠戦後、久保は涙したという。長谷川監督は「自分が決めていればPKになっていなかったからでは」と振り返り、準々決勝前には「おまえが決めるんだ」とハッパ。背番号20が思いに応え優勝候補のゴールをこじ開けた。

　▼昌平・藤島崇之監督　早い時間にセットプレーからゴールを決められ、相手の強さが出る展開になってしまった。後半は修正したが、1点が遠かった。