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香川奮闘も…サラゴサ1部昇格逃す エルチェにホームで黒星 プレーオフ敗退

[ 2020年8月17日 10:31 ]

スペイン2部・昇格プレーオフ1回戦第2戦   サラゴサ0―1エルチェ ( 2020年8月16日    サラゴサ )

スペイン2部サラゴサの香川真司
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 スペイン2部サラゴサのMF香川真司(31)が1部昇格を逃した。16日、1部昇格を懸けたプレーオフの1回戦第2戦で、サラゴサ(レギュラーシーズン3位)の香川はホームでエルチェ(同6位)を相手にフル出場。チームは0―1で敗れ、2戦合計0―1で敗退した。

 夢の1部昇格を目指した香川の奮闘は、勝利につながらなかった。アウェーで0―0と引き分けた第1戦に続きトップ下で先発し、攻撃をけん引。前半30分、センターサークルから右足アウトサイドで出したスルーパスで決定機を演出したが、FWリナレスのシュートは相手GKに阻まれた。

 後半5分にはペナルティーエリア内でパスを受けて左足でシュート。相手選手の足にあたったボールはクロスバーを叩き、頭を抱えた。後半26分には速攻から巧みなターンで相手をかわしペナルティーエリアへ侵入。左足のシュートは相手にブロックされた。

 得点を奪えないまま迎えた後半36分に相手の40歳FWニノにゴールを奪われて崖っ縁に追い込まれた。サラゴサは後半42分に得たPKをMFハビ・ロスが痛恨の失敗。パネンカ(ループシュート)は相手GKに読まれてキャッチされた。

 今季チームトップの19得点を挙げたFWスアレスが不在が最後まで響いた。新型コロナウイルスの影響でプレーオフが延期となったため、8月5日に契約が満了したエースストライカーはレンタル元のワトフォード(イングランド)に戻ってしまった。フェルナンデス監督は「フットボールは我々にとって不公平だった。何度も決定機はつくったが、決められなかった。得点なしには勝てないし、昇格も不可能だ」と決定力不足を嘆いた。

 ドルトムント(ドイツ)から完全移籍し、昨年8月13日の入団会見で「自分にとって最高の挑戦。チームとともに昇格できるよう全てを出し尽くしたい」と意気込んでいた香川の夢は破れた。長年の悲願だったスペイン挑戦の1年目は、リーグ戦31試合に出場して4得点1アシスト。レギュラーシーズンは3位で惜しくも自動昇格(2位以上)を逃し、優勝で来季1部昇格を決めたウエスカのFW岡崎慎司(34)と明暗が分かれる結果となった。

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2020年8月17日のニュース