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札幌 リーグ再開後初黒星も荒野が2戦連発2発!“スター軍団”神戸から決定機量産

[ 2020年8月3日 05:30 ]

明治安田生命J1第8節   札幌2―3神戸 ( 2020年8月2日    札幌ド )

<札幌・神戸>前半29分、先制ゴールを決めた荒野(右)(撮影・高橋茂夫)
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 札幌は2日、札幌ドームで神戸と対戦し2―3で惜敗した。2月22日の開幕戦(●2―4柏)以来7試合ぶりに勝ち点を逃し、7月4日のリーグ戦再開後初黒星。リーグ戦通算200試合出場の節目となったMF荒野拓馬(27)が2戦連発弾となる2得点と活躍するなど互角の戦いを演じたが、イニエスタ(36)らスター軍団の攻撃の前に守備陣にミスが出た。

 打ち合いで熱気に包まれた会場に、無情にも試合終了のホイッスルが響いた。今季最多の4675人の観客を前に、スーパースター軍団の華麗なプレーにも劣らないパスサッカーで魅せたがミスに泣いた。

 「自分たちのミスから3点目を献上してしまった」。ペトロヴィッチ監督(62)は決定機を逸した直後のシーンを敗因に挙げた。後半17分。自陣でDF進藤がパスミスで相手にボールを渡し、神戸MF山口にこの日2点目のゴールを許した。前半31分はDF田中がJ屈指のFWドウグラスとの1対1の競り合いに負け、前半アディショナルタイムもMF菅が元札幌のMF西との駆け引きに負けて裏を取られたのが失点につながった。

 チームは神戸よりもパスをつなぎ、決定機をつくった。指揮官は「内容に結果が伴わないゲームだった。(その中で)狙いを最初から最後まで出してくれた」と振り返った。その中心は、MF荒野だ。高校2年時(札幌U―18)の10年に札幌の最年少出場記録(17歳187日)をつくった逸材はこの日、リーグ戦通算200試合出場を達成。「意識していなかった」と振り返るが、2試合連続の“0トップ”のキーマンとして中盤を縦横無尽に駆けて2得点だ。先制弾となった前半29分は、MF高嶺のアーリークロスを相手DFが触ったこぼれ球に反応した技ありのスライディングシュート。1―2の後半3分にはMF駒井の右クロスをゴール前中央で押し込み存在感を見せた。

 この日を皮切りに、8月はリーグ戦とカップ戦合わせて9試合の超過密日程となる。“初戦”はリーグ戦再開後初黒星となったが、背番号27は「次は勝利につながる得点を取りたい」と頼もしかった。

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