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神戸 蛍輝く2発!リーグ再開後無敗の札幌撃破で9位浮上

[ 2020年8月3日 05:30 ]

明治安田生命J1第8節   神戸3-2札幌 ( 2020年8月2日    札幌ド )

<札幌・神戸>前半31分、同点ゴールを決めた山口(左から3人目)はイニエスタ(左)とタッチを交わす(撮影・高橋茂夫)
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 蛍の輝きで難敵を止めた。1試合があり、神戸がアウェーで札幌に3―2で勝利。2列目で起用されたMF山口蛍(29)が2ゴールの活躍を見せ、リーグ再開後6試合無敗だった札幌に土をつけた。チームは3試合ぶりの勝利で勝ち点を12に伸ばし、9位に浮上した。

 ゴールハンター蛍は、苦境でこそ輝きを放つ。エースが“消えた”ピッチで、MF山口が躍動した。1点を先行された2分後の前半31分、FWドウグラスのパスを冷静に右足で流し込む。今季初得点は、チームにとっても3試合ぶりのゴール。攻撃に勢いと推進力を与え、クライマックスは2―2の後半17分に訪れた。

 左サイドでMF酒井が相手のパスを奪い、ペナルティーエリアに顔を出した山口へ絶妙のボールを送る。ストライカー顔負けのワンタッチ右足弾。リーグ再開後6試合不敗の札幌をアウェーで沈め、カード2年ぶりの白星へ導いた。

 「(2得点ともに)ニアに打つと見せかけて、ファーを狙った。イメージ通りに決められた」

 昨年8月23日の鳥栖戦以来、1年ぶりのマルチゴールを振り返る顔が誇らしい。今季初めて外国籍選手5人がスタメンに並んだ「必勝布陣」。フィンク監督は山口を2列目に起用することで、攻撃陣に強烈なメッセージを発した。前半11分にFW古橋が左足付近を痛めて途中退場するアクシデント。チーム最多の4得点を挙げる背番号11の不在を危機感に変え、札幌の激しいプレスには、ロングボールを多用する対応力でしのいだ。

 「古橋?筋肉のケガ。まだ詳細は分からない」と顔を曇らせた指揮官も、山口については「彼はいろんなことができる選手」とポリバレントな能力を称えた。3試合ぶりの勝ち点3で9位に浮上。真夏の過密スケジュールも、中盤の“核”が健在なら怖くない。

 《ドウグラス1得点1アシスト》FWドウグラスが1得点1アシストの活躍で存在感を示した。前半31分、左サイドで3人のDFを引きつけてから、山口にラストパス。圧巻のキープ力を見せれば、同45分にはMF西のクロスに相手DFと競り合いながら体全体でゴールに押し込んだ。「(得点は)西がいい動き出しで素晴らしかった」とコメント。途中退場した古橋の離脱が長引けば、助っ人にかかるウエートは大きくなる。

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2020年8月3日のニュース