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名古屋 金崎に続きGKランゲラックもコロナ感染…発熱などの症状なし、感染経路「不明」

[ 2020年6月8日 05:30 ]

名古屋のGKランゲラック
Photo By スポニチ

 名古屋は7日、オーストラリア出身のGKミチェル・ランゲラック(31)が新型コロナウイルスの陽性判定を受けたと発表した。ランゲラックは発熱などの症状を伴っていないが、6日に任意でPCR検査を受けた結果、元日本代表FW金崎夢生(31)に続いてチーム2人目の感染者となった。チームは8日、未受診の選手とスタッフ全員のPCR検査を実施することを決定した。

 またしても名古屋がコロナ禍に見舞われた。2日に金崎が感染確認されたことを受け、4日に濃厚接触者と判断された19人のPCR検査を行い、全員が陰性。6日に希望する選手やスタッフ26人が同検査を受診したが、午後にランゲラックのみの陽性が確認され、7日から愛知県内の病院に入院した。

 ランゲラックは、発熱や倦怠(けんたい)感などの症状はない。チームは5月31日までグループ練習を行っていたが、緊急会見を開いた小西工己社長によるとランゲラックと金崎が近距離にいた行動履歴はなく、GK同士でも適度な距離を取っていたという。また、県外移動歴もなく、散歩をする際にもマスクと手袋を常に着用していたと説明し、現状は感染経路は不明とした。今後は保健所の指導の下、濃厚接触者の特定を進める。

 チームは2日から全体練習を休止。8日にはクラブ施設などの消毒作業を行う予定となっている。それに加えて、6日に受けていなかった残りの選手とスタッフ15、16人のPCR検査を実施することも決定した。

 隔離期間、さらに濃厚接触者特定などは保健所の裁量に委ねられるが当初目指した13日からの全体トレーニング再開は延期になる可能性もある。昨季リーグ33試合出場した守護神の感染もあり、チーム全体が万全のコンディションを整えられるかは不透明だ。

 小西社長は「7月4日再開については全く変更ないということで確認できている。(名古屋だけ参加を遅らせる)話は一切出ていない」と7月4日に再開するJ1の日程には影響がないことを再度、強調しつつ「しっかりとした準備を着実にしていく」と話した。

 ◆ミチェル・ランゲラック 1988年8月22日生まれ、オーストラリア・エメラルド出身の31歳。07年に同国メルボルン・ビクトリーでプロキャリアをスタートさせ、10年にドイツ1部ドルトムントに移籍。日本代表MF香川真司(現サラゴサ)の同僚となり、リーグ2連覇に貢献。シュツットガルト、スペイン1部レバンテを経て18年から名古屋に完全移籍加入。オーストラリア代表として国際Aマッチ通算8試合出場。14年W杯ブラジル大会に出場。1メートル93、78キロ。右利き。

◇名古屋の新型コロナウイルス経過◇
5.20 グループ練習再開
5.29 金崎が練習後に発熱と頭痛を訴える
6.1 全体練習再開。金崎が体調不良を訴え欠席、PCR検査を受ける
6.2 金崎が陽性と判明。再びチーム練習自粛へ
6.3 金崎との濃厚接触者19人がPCR検査を受診
6.4 濃厚接触者19人が陰性判定
6.5 リモートトレーニング再開。ランゲラックも参加
6.6 希望者26人が任意のPCR検査を受診
6.7 ランゲラックの陽性を発表 

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2020年6月8日のニュース