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9年ぶり甲府復帰のハーフナー 2カ月ぶり全体練習で改めて昇格誓う「僕もチームも大人になった」

[ 2020年6月3日 17:40 ]

約2カ月ぶりの全体練習で笑顔をみせるハーフナー・マイク((C)2020VFK)
Photo By 提供写真

 J2甲府は3日、山梨・韮崎市内で全体練習を再開した。先月19日から一部練習は再開してきたが、全体練習は4月5日以来、約2カ月ぶり。対人練習やミニゲームなどで約1時間半、汗を流した元日本代表FWハーフナー・マイク(33)は「久しぶりに一緒に練習ができた。27日のリーグ再開に向けて仕上げていきたい」と声を弾ませた。

 神戸を契約満了となった今年1月、甲府に練習生として参加。3月26日に9年ぶりの古巣復帰が決まった矢先、新型コロナウイルスの影響で活動自粛となった。「体も仕上がり、これから公式戦と思っていた時…。ただ、どのチームも調整は難しい」と振り返る。自粛期間は体力の維持をテーマに、自宅周辺をランニングなどで調整。ネットスーパーを利用するなど、外出も極力避けてきた。

 ハーフナーにとって甲府は“原点の地”。横浜から移籍した2010年に31試合で20ゴール。J2得点王でチームのJ1昇格に導いた。翌年はJ1日本人トップの17ゴールでベストイレブンに選ばれるなど、ブレークのきっかけとなった。「当時は若手だったが、今はベテラン。若手にアドバイスなどできることはある」と、チームの先導役を誓った。

 J2再開は今月27日。短い時間での調整は年齢を重ねるごとに難しくなるが、ハーフナーは「こればっかりは、シーズン中に慣れていくしかない」と割り切っている。12年に欧州に渡りフィテッセ、HJKヘルシンキ、デンハーグなどでプレー。世界5カ国11チームを渡り歩いてきたベテランだからこそ、短期間で体を仕上げることは経験済みだ。

 「10年越しに(古巣に)帰ってきて、僕もチームも大人になった。(J1昇格へ)頑張ります」。紆余曲折を経て戻ってきた背番号44が、2010年の“再現”を狙う。(清藤 駿太)

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2020年6月3日のニュース