Jリーグ再開に暗雲…名古屋FW金崎夢生がコロナ感染、現在入院中 クラブは当面活動自粛

[ 2020年6月3日 05:30 ]

17年のE―1選手権で日本代表としてプレーした金崎
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 サッカーJ1の名古屋は2日、元日本代表FW金崎夢生(31)に新型コロナウイルスの陽性反応が出たと発表した。1日に感染を調べるPCR検査を受け、この日に感染が判明した。クラブは2日から全体練習を中止し、当面は活動を全面自粛する。2月下旬から中断していたJ1は5月29日に7月4日再開を決めたばかり。多くのクラブで活動を本格化させていたが、新たな感染者が出たことでリーグ再開に暗雲が垂れ込めてきた。

 クラブによると、金崎は5月29日に38・5度の発熱と倦怠(けんたい)感を報告してきたという。1日に再び倦怠感と頭痛に加え、体温が38度まで上昇。愛知県内の病院でPCR検査を受けた結果、2日に陽性と判明した。感染経路は不明で、全体練習が再開された1日はクラブハウスに来ていなかった。現在は愛知県内の病院に入院しているという。

 金崎の感染が判明したことを受け、クラブは午後10時すぎから緊急のウェブ会見を行った。小西工己社長は「全体練習が始まったばかりのことで私も金崎も悔しく思います。これまで取り組んできた新型コロナウイルス感染症対策をさらに強化し、再度、周知、徹底を図ってまいります」と話した。

 名古屋は5月20日にグループ練習を再開し、金崎も参加。現状では他の感染者や疑われる症状がある者は確認されていないが、チームは2日から活動を自粛した。練習再開日は白紙で、今後は保健所の指示の下で濃厚接触の定義に該当している者はPCR検査を受けることになるという。また、緊急事態宣言発令中だった5月14日に、金崎がクラブの許可を得た上で、神奈川県内の親類宅を自家用車で訪問していたことも明らかになった。

 J1リーグは7月4日に再開することが決定している。今月に入ってからは多くのクラブが全体練習を再開させた。だが、その直後に再び起こったコロナ禍。小西社長は、すでにJリーグに報告したことを明かした上で「Jリーグの(再開)日程に影響はないと考えている。我々とコロナの闘い。Jリーグは前に進んでいると認識している。早く我々も追いつきたい」とした。

 だが、名古屋との練習試合が内定していたJ3岐阜(6、20日)やJ2京都(13日)は、スケジュールの再考を余儀なくされる。さらに名古屋に新たな感染者が確認された場合は、Jリーグ全体に波紋が及ぶのは間違いない。

 ◇Jのコロナ対応
 ☆2月25日 ルヴァン杯1次リーグ第2節から3月15日までの全公式戦の延期を決定。国内の主要プロスポーツがコロナの影響で日程変更するのは初めてだった。
 ☆3月25日 4月3日以降に開催予定の全公式戦の延期を決定。村井チェアマンはJ3は同月25日、J2は5月2日、J1は同月9日と「段階的に再開予定」と明かす。
 ☆4月3日 臨時実行委員会を開催し、村井Cは「公式戦再開の日程を白紙に戻すことで合意した」と話す。
 ☆同21日 理事会開催。村井Cは20日に菅官房長官と面談し、39都道府県に本拠地を置く56クラブの施設を新型コロナウイルス対策のために提供すると提言したことを明かした。
 ☆同30日 5月30日から6月7日までの全公式戦の開催延期を正式発表。対象はJ1、J2、J3の計49試合。
 ☆5月29日 J1再開を7月4日、J2再開、J3開幕を6月27日と決めた。また、全選手を対象としたPCR検査の導入も決定し、村井Cは「6月20日までに検査できれば」と見通しを明かした。

 ◆金崎 夢生(かなざき・むう)1989年(平元)2月16日生まれ、三重県津市出身の31歳。小学生時代はフットサルをプレー。中学からサッカーを始め、滝川二高に進学。07年に大分入り。08年にナビスコ杯優勝に貢献し、10年に名古屋に移籍。13年からドイツ・ニュルンベルク。同年9月にポルトガル2部(当時)ポルティモネンセ、15年2月に鹿島に移籍。16年のJリーグチャンピオンシップ決勝第2戦・浦和戦では2得点して鹿島を年間王者に導いた。18年7月に鳥栖、今年3月に名古屋に加入した。日本代表は大分時代の09年1月に初選出され通算11試合2得点。大分時代に買った愛車に10年以上乗っている。鹿島時代は毎日練習場に最も早く到着し、シーズン中は飲酒を控えるなど体調管理も徹底していた。1メートル80、70キロ。

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