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C大阪 アカデミー生へリモートアドバイス 都倉「人生、何が起きるか分からない」

[ 2020年5月28日 06:00 ]

オンライン上でC大阪のアカデミー生に語りかける都倉(写真提供:株式会社セレッソ大阪)
Photo By 提供写真

 「人生、何が起きるか分からない」「人間性って凄く必要なこと。技術を補える」――。

 新型コロナウイルスの影響でJリーグが中断している中、C大阪のトップチームの選手たちがアカデミー生とオンラインでつながり、自身の経験に基づいたアドバイスを送った。夢先生のセレッソ版「夢セレ」と題された今回の企画では、都倉や清武、奧埜、そして昨季限りで現役を引退した藤本アンバサダーらが先生として登場。活動を休止しているC大阪のU―15やU―18などアカデミーに所属する中学生や高校生とオンライン上で向き合った。

 横浜の育成組織に所属していた中学時代、最後の大会でメンバー外となった都倉。親を悲しませないため、たとえメンバー外となったときも試合会場に行き、ユニホームに砂をこすりつけ、試合に出ていたかのように装って家に持って帰っていた過去を明かした。そんな挫折を味わいながらも、今も現役を続ける33歳。「人生、何が起きるか分からない。その瞬間ごとにうまくいかないことがあっても“あの経験があったからこそ今こうなっている”ということはたくさんある」と語った。 

 現在、C大阪で主将を務める清武は、ブンデスリーガなどで戦っていた時代の経験談を踏まえ「人間性」の重要性を力説。「自分で自分の人間性が良いとは思わないけど、プロ選手になりたい、違う職業に就くとなっても、人間性って凄く必要なこと。与えられたことをやる。人の話を聞く。言っていることを理解して、その人のために動く。自分はドイツで4年間しかいなかったけど、監督は10人ぐらいいた。その10人から全員に使ってもらえた。その人のためにやってあげようという気持ちは常に持っていた。技術を人間性で補えると自分は思う」。第一線で戦うプロの言葉に、アカデミー生たちも熱心に聞き入った。

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2020年5月28日のニュース