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イングランド・プレミアリーグ 18日再開目指す練習ガイドラインでタックル禁止、選手から不安の声も

[ 2020年5月13日 18:25 ]

新型コロナウイルスの影響で中断しているイングランド・プレミアリーグ(AP)
Photo By AP

 イングランド・プレミアリーグが18日から再開を目指しているチーム練習のガイドラインで、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐためにタックルを禁止したと12日、英BBC放送(電子版)が報じた。

 リーグは12日までに選手、監督らに練習のガイドラインを通知。リーグは週2回のウイルス検査、毎日の問診、検温などの対策を整えた上で18日からのチーム練習再開を目指しており、当面は時間を75分、一緒に練習できる人数を5人に制限する。

 互いの距離を2メートル取るソーシャル・ディスタンスのルールが徹底され、練習中のタックルも禁止。練習ごとにピッチ表面のほか、ボール、ゴールポスト、コーンなど道具も消毒する。選手は練習場まで複数人数での移動は禁止。公共交通機関、チームバスの使用も不可となる。

 一方で選手からは練習再開へ不安の声も上がっている。イングランド・サッカー選手協会(PFA)は、ぜんそくなど基礎疾患のある選手のほか、イギリス国家統計局の調査で白人に比べて致死率が2倍との報告がある黒人選手、インド・パキスタンなど南アジアにルーツのある選手に対して聞き取り調査を開始。該当する選手は練習復帰に不安を抱いているという。

 英国は新型コロナウイルスにより11日時点で欧州最多の3万2692人の死者が出ている。英政府は11日、中断中のスポーツイベントについて条件が満たされれば6月1日以降に無観客での再開を認めると発表。3月中旬から中断しているプレミアリーグは、6月12日からの再開を目指している。

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2020年5月13日のニュース