×

プレミアリーグ「セントラル方式」でのリーグ再開検討か 1都市集中開催でリスク低減狙う

[ 2020年3月31日 18:49 ]

プレミアリーグで首位を独走し30季ぶりのリーグ制覇が目前に迫っているリバプールのクロップ監督(AP)
Photo By AP

 イングランド・プレミアリーグが、6~7月に「セントラル方式」でリーグ戦を再開する案を検討していると、30日付の英紙インディペンデント(電子版)が伝えた。

 新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、プレミアリーグは3月13日に4月3日までのリーグ戦中断を発表。3月19日には中断期間を4月30日まで延期した。

 再開に向けてリーグは議論を重ねており、最も現実的な案は無観客開催だが、“W杯スタイル”と呼ばれる特別な案も浮上しているという。全チームが1都市に集まり、各チームが入れ違いで毎日無観客試合を行っていくセントラル方式。各チームの選手、スタッフが家族と離れて別々のホテルに滞在し、検査と検疫を受けることで感染リスクの低減を狙う。開催地候補は英国中部ミッドランズ、ロンドンなどで、スタジアムではなく練習場で試合が行われる可能性が高く、ミッドランズの場合はイングランド代表の練習グラウンドであるセント・ジョージズ・パークが候補に挙がっている。

 同紙によると、プレミアリーグがこのまま再開できない場合は、テレビ放映権料で7億6200万ポンド(約1018億円)もの損失が生じる。集中開催で残り全試合を消化して莫大な損失を回避するとともに、残り92試合を毎日中継することで英国民を元気づける効果、さらに広告などで経済を動かす狙いもあるという。

続きを表示

2020年3月31日のニュース