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プレミアリーグ 公式戦中断を4月30日まで延長「健康と安全が我々の優先事項」

[ 2020年3月20日 00:33 ]

 イングランド・プレミアリーグは19日、英国での新型コロナウイルス感染拡大を受けて、公式戦の中断を4月30日まで延長すると発表した。

 当初は4月4日の再開を目指していたが、延長の理由について「COVID-19(新型コロナウイルス)の推移は依然不透明で、選手、スタッフ、サポーターの健康と安全が我々の優先事項」と説明。今後については「安全が確保された上でできるだけ早く、2019~20年シーズンを再開し、国内、欧州ともに全ての試合をプレーできる方法を見つけていきたい」と再開と今シーズンの完全消化に意欲を示した。

 イングランド協会(FA)の主催大会とイングランド男女代表、EFL(イングリッシュ・フットボール・リーグ=2~4部)、女子スーパーリーグなどの公式戦も4月末まで中止となる。

 19日時点の欧州カップ戦、主要リーグの主な状況は以下の通り。
 ▼欧州選手権:UEFAは17日、6月12日~7月12日に12都市で分散開催予定だった第16回大会の1年延期を決定。

 ▼欧州チャンピオンズリーグ(CL):決勝トーナメント1回戦第2戦で17日のユベントス―リヨン、マンチェスター・シティー―レアル・マドリード、18日のバルセロナ―ナポリ、バイエルン・ミュンヘン―チェルシーを延期。代替日は未定。

 ▼欧州リーグ:決勝トーナメント2回戦第2戦で19日の8試合を延期。

 ▼イングランド・プレミアリーグ:13日に4月3日までの全試合延期を発表。19日に中断を4月30日まで延長。
 ・12日までにレスターの数選手が感染が疑われる症状が出たため隔離。
 ・12日にアーセナルのアルテタ監督が感染。
 ・12日にチェルシーのFWハドソンオドイが感染。

 ▼ドイツ1、2部リーグ:当初13~16日の第27節は無観客で開催予定だったが、13日に4月2日までの全試合を中止とする方針を発表。16日の臨時総会で正式決定。
 ・ドイツ2部ハノーバーのDFヒュベルスが11日に、DFホルンが12日に感染。12日からMF原口元気ら全選手が14日間の隔離措置。
 ・13日にドイツ1部パーダーボルンのDFキリアンが感染。

 ▼スペイン1、2部リーグ:12日に全試合を少なくとも2週間中止すると発表。
 ・12日にレアル・マドリードのバスケットボールチーム選手の感染が判明し、同じ練習施設を使用するジダン監督率いるサッカーチームも活動停止。選手、スタッフは15日間の隔離。
 ・13日にバルセロナはトップチームの活動を当面停止すると発表。
 ・バレンシアは15日にDFガライら選手、スタッフの計5人が感染したと発表。16日に選手、スタッフの35%が感染したと発表した。
 ・17日にエスパニョールは選手、スタッフの計6人が感染したと発表。
 ・18日にアラベスは選手3人、コーチスタッフ7人ら計15人の感染を発表。

 ▼イタリア・セリエA:9日に4月3日まで全試合中止が決定。
 ・11日にユベントスのDFルガニが感染。17日にMFマチュイディが感染。
 ・12日にサンプドリアのFWガッビアディーニが感染。13日には同僚のDFコリー、MFエクダル、FWラグミナ、MFトルスビーの4選手が感染。14日にDFベレシンスキとMFデパオリが感染を公表。
 ・13日にフィオレンティナのFWブラホビッチ、14日にFWクトローネとDFペッセッラが感染。
 ・17日にベローナのDFザッカーニが感染。

 ▼フランス1、2部リーグ:13日に全試合を中止すると発表。再開時期は未定。
 ・13日にフランス2部トロワがトップチーム選手1人の感染を発表。地元メディアは韓国代表FW石鉉俊(ソクヒョンジュン)と報道。

 ▼オランダ1部リーグ:12日に3月中の全試合を中止すると発表。

 ▼ベルギー1部リーグ:12日に4月3日まで全試合を中止すると発表。

 ▼ポルトガル1部リーグ:12日に全試合を中止すると発表。再開時期は未定。

 ▼トルコ1部リーグ:12日に4月末まで観客の入場禁止を発表し、リーグ戦は継続。19日に当面の中断を発表。
 ・トラブゾンスポルのナイジェリア代表MFミケルが17日、新型コロナウイルスを理由にプレーを拒否して退団。

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2020年3月19日のニュース