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南野 延長後半出場も得点絡めず…敗退に悔しさ吐露「これをいい経験と言ってるほど若くない」

[ 2020年3月12日 16:46 ]

欧州チャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦第2戦   リバプール2―3アトレチコ・マドリード ( 2020年3月11日    リバプール )

延長後半16分、アトレチコ・マドリードに3点目を奪われ、厳しい表情のリバプールのミルナー(左)と南野(AP)
Photo By AP

 欧州チャンピオンズリーグ(CL)は11日、決勝トーナメント1回戦第2戦が行われ、昨季王者リバプール(イングランド)はホームでアトレチコ・マドリード(スペイン)に延長の末に2―3で敗れ、2戦合計2―4で敗退した。

 リバプールの日本代表MF南野拓実(25)は2―2(2戦合計2―3)の延長後半8分から出場し、欧州CLで移籍後初出場を果たしたが、得点に絡めなかった。2戦合計1―1で突入した延長戦で、同2―1と勝ち越した後にGKアドリアンのパスミスなども絡んで3失点。連覇の夢が破れ、南野は「すごく残念ですね。優勝を目指していたチームでしたし、そのクオリティーもあるチームだと思うので。今日の試合も、うまく戦っていたと思うし。その中で、選手1人のミスではないですけど、チーム全体としての1つのミスが大きく試合を分けてしまうんだなということを思い知らされたゲームでしたね」と振り返った。

 2戦合計で1点を追う状況で投入され「ゴールを取ることだけでしたね」。FWフィルミノに代わってトップ下に入ると、最前線から中盤、右サイドと幅広く動いた。延長後半12分、パワープレーで前線に上がったDFファンダイクへ右サイドから好クロスを送ったが、惜しくも相手選手に阻まれた。終了間際にはペナルティーエリア左でドリブルで仕掛け折り返したものの、これも相手がクリア。「(手応えは)何もないですね。別にこれをいい経験と言ってるほど若くないし。この中で何かを残したかったという気持ちですね」と悔しさをにじませた。

 今シーズン前半は前所属のザルツブルク(オーストリア)で欧州CL1次リーグに自身初めて出場し、リバプールでは決勝トーナメントを初めて経験した。「CLの決勝Tに残るチームはグループ(1次)リーグとは強度とか戦術とか、そういう部分がやっぱり違うなと思いました。相手(Aマドリード)も戦い慣れていたし、俺らが逆転してもワンチャンスでひっくり返してくるようなメンタリティーとかも持っていたし、そういう戦い方とかも知っていたし。ザルツブルクでは、もうちょっと勢い任せの部分はあったけど、多分それだけじゃあ決勝Tは戦えないと思うし。経験とかクオリティーという部分のレベルは上がってくるのかなと思います」と貴重な経験について語った。

 リバプールはイングランド・リーグ杯、FA杯、欧州CLで敗退し、今季残るタイトルは30季ぶりのリーグ制覇へ首位を独走するプレミアリーグのみ。「個人的にはプレミアの優勝に貢献できるように、試合に出たら頑張りたいと思います」と気持ちを切り替えた。

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2020年3月12日のニュース