森保JAPAN コロナ余波でW杯予選延期も…モンゴルが日本からの渡航者“入国禁止”に

[ 2020年2月28日 05:30 ]

森保監督
Photo By スポニチ

 日本代表のW杯アジア2次予選モンゴル戦(3月31日、ウランバートル)が延期される可能性が27日、浮上した。新型コロナウイルス感染拡大を受け、モンゴル政府は当面の間、日本滞在歴のある外国人と無国籍者の入国禁止を発表。日本サッカー協会の田嶋幸三会長(62)はアジアサッカー連盟(AFC)に状況を報告し、今後、国際サッカー連盟(FIFA)やAFCに対して試合延期を要請する方針を明らかにした。

 新型コロナウイルス感染拡大の余波は、3月下旬のW杯予選にも及びそうだ。モンゴル政府は26日に国家非常事態特別委員会を開き、当面の間、過去14日間以内に日本に滞在歴のある外国人および無国籍者の入国禁止を発表。3月31日の日本代表―モンゴル戦(ウランバートル)開催は極めて難しい状況に追い込まれた。

 日本協会の田嶋会長はAFCに事態を報告。「実際、こういう状況下で開催するのが本当に良いのか、メスが入ることになると思います。入れなければフェアじゃない」。今後は試合延期を含め、日程の再編を要請していくという。22年W杯カタール大会は11、12月の開催。幸い、通常のW杯よりも開催時期が半年ほど遅く、予選の先送りも対応の余地はありそうだ。

 AFCは3月2日にもマレーシアで緊急会議を開催する。田嶋会長は「(日程を)動かそうと思えば、というのはある。こういうカレンダーもできるというのを、我々から提案したい」と明言した。既にアジアチャンピオンズリーグ(ACL)では中国開催の試合を4月以後に先送りし、日程を入れ替えることで対処している。だがW杯予選では日本と同じF組のキルギス、タジキスタンも既に日本に対して「入国規制」を強化する措置を取っており、来日に拒否姿勢を示す可能性がある。日程の「入れ替え」は難しく、延期が解決の早道となりそうだ。

 森保ジャパンの東京五輪「金メダル獲得プラン」にも影響は必至だ。3月26日のW杯予選ミャンマー戦、同31日のモンゴル戦に連勝し、W杯切符を確定した場合は、消化試合となる6月の同予選タジキスタン戦、キルギス戦にはU―23日本代表で臨み「仮想五輪」とする計画も浮上していた。だが、コロナ禍により、完全に白紙となりそうだ。

 日本やイタリアに滞在しない「海外組」だけでチームを編成することも可能だが、26日には愛知県の豊田スタジアムでW杯予選のミャンマー戦があり、非現実的だ。田嶋会長は「選手たちに何かあったら大変なことになる。AFC、FIFAにはしっかりモノを言っていきたい」と話した。新型コロナによる混乱は収まりそうにない。

 ≪U23南ア代表既に来日拒否≫22日には南アフリカ・サッカー協会が、新型コロナウイルスによる肺炎の拡大を懸念してU―23南アフリカ代表の日本派遣に難色を示していることが明らかになった。3月27日に京都でU―23日本代表との対戦が予定されているが、既に日本側にはチームを派遣しない意向を伝えている。日本協会から再考を促されているが、南アの協会幹部は「選手を危険にさらすことはできない。毎日死者が増えており、リスクに対応する準備ができていない」と話している。

 【日本代表の主な中止、変更】
 ★戦争余波 03年3月23~31日にジーコジャパン初の海外遠征として米国遠征が予定されていたが、直前の20日にイラク戦争が開戦。遠征は中止となった。

 ★SARS 世界的に感染が拡大したSARS(新型肺炎)の影響で、03年5月28日から横浜で行われる予定だった第1回東アジア選手権が12月に延期。6月の親善試合はポルトガルとナイジェリアが来日を中止し、代わりにパラグアイと対戦した。

 ★東日本大震災 11年3月11日に発生した震災の影響で、25日モンテネグロ、29日ニュージーランドとの親善試合が中止に。代わって29日に大阪・長居でチャリティーマッチを開催し、J選抜のFWカズ(当時44)が日本代表相手にゴールを決めた。

続きを表示

この記事のフォト

「サッカーコラム」特集記事

「南野拓実」特集記事

2020年2月28日のニュース