×

レアル久保、マドリードダービーが最終テスト ジダン監督「選手にはそれぞれプレーする時間を与えたい」

[ 2019年7月27日 05:30 ]

華麗なボールさばきを見せる久保(撮影・小海途 良幹)
Photo By スポニチ

 レアル・マドリードの日本代表MF久保建英(18)がトップチーム生き残りへ最後のアピールに挑む。チームは26日(日本時間27日午前)、米イーストラザフォードで行われる親善大会「インターナショナルチャンピオンズ杯(ICC)」の第3戦でアトレチコ・マドリードと対戦する。“日本の至宝”は、スペイン国外でのマドリードダービーに出場濃厚。自らの足で未来を切り開く。

 因縁のマドリード・ダービーが、久保の今後を占うことになる。久保は25日は北米遠征最後となるAマドリード戦に向けて練習を行った。報道陣には冒頭20分が公開され、パス回しでは笑顔を見せるなど、すっかりチームに溶け込んでいる様子をうかがわせた。

 練習前の記者会見でジダン監督は「選手にはそれぞれプレーする時間を与えたいと思う。ピッチ上でいい仕事をするよう心掛けてくれれば」と起用を示唆。“日本の至宝”の2試合ぶりの出場は濃厚で、今後を左右する最終試験となりそうだ。

 ICC初戦のBミュンヘン戦では後半開始からピッチに立ち、「エル・ブランコ(白い巨人)」の一員としてデビューを果たした。絶妙なスルーパスを味方に通すなど随所で輝きを放つも、第2戦のアーセナル戦で出番はなし。だが、25日付のスペイン紙アスの1面を飾るなど18歳に対して周囲の期待は大きい。

 その背景にはスペイン代表FWアセンシオの負傷がある。左膝前十字じん帯損傷などで長期離脱が見込まれるため、代役として久保とブラジル人FWロドリゴの新人2人がクローズアップされている。久保は1年目の今季は3部所属のBチームでプレーすることが基本路線。この遠征後はBチームに合流する予定だが、トップチームの可能性を広げるためにもジダン監督の心を動かすプレーを狙う。

続きを表示

この記事のフォト

2019年7月27日のニュース