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久保、左足ミドルで魅せた レアル、アトレチコに7失点敗戦

[ 2019年7月27日 12:16 ]

<ICC Rマドリード・Aマドリード>後半、ドリブルする久保(右)(撮影・小海途 良)
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 日本代表MF久保建英(18)が所属するレアル・マドリードは27日、インターナショナルチャンピオンズ杯・最終戦でアトレチコ・マドリードと対戦し3―7で敗れた。プレシーズンマッチとはいえ同じマドリードに本拠地を置くライバルとの対戦で屈辱的な大敗。それでも試合後の会見でジネディーヌ・ジダン監督(47)は「試合の入りが悪かった。それが大きく影響した。自分を筆頭にみんな悪かった」と反省を口にした上で「(レギュラー)シーズンでは良い結果を残せると思う」と前向きに振り返った。

 試合はアトレチコ・マドリードが開始1分にスペイン代表FWジエゴ・コスタのゴールで先制すると、同7分にはベンフィカから約160億円の移籍金で獲得したポルトガルの新星FWジョアン・フェリックスが追加点。その後もアトレチコ・マドリードは攻撃を手を緩めず、ディエゴ・コスタがハットトリックを達成する活躍で5―0で前半を折り返した。

 後半に入ってもアトレチコ・マドリードの勢いは止まらず、13分にレアル・マドリードがDFナチョのゴールで反撃を開始したがときすでに遅し。後半17分には久保がU―20ブラジル代表FWロドリゴとともに投入されるも、直後の乱闘でディエゴ・コスタとレアルDFカルバハルが退場となるなど大味な試合となった。

 その中でも主に右サイドでプレーした久保は正確な技術でほとんどミスのないプレーを披露。最大の見せ場は2―7の後半43分。右CKからピッチ中央でボールを受け迷わず左足を振り抜いた。約20メートルの左足ミドル弾。振りの速いコースを付いたシュートに相手GKは弾くのが精いっぱいで、そのこぼれ球から最後はハビエル・フェルナンデスが3点目を決め、その直後に試合が終了した。

 ジダン監督は「開始8分で2点のビハインドを追った。それなのに直後にチームに何かを変えようという反撃の姿勢は見られなかった。ゲームになかなか入れず難しい試合となった。何もかもが足りなかった。このレベルでは絶対に不可欠なインテンシティーがとくになかった」と敗因を語った。また指揮官は早い段階でのトップチーム昇格も浮上している久保について「負けている難しい状況でピッチに入ったが、ピッチを走り回り、何かをしようと試みた。マドリードに戻ってどうなるか見てみよう」と含みを持たせた。一方の久保は「お疲れ様です」とだけ話して試合会場を後にした。トップチームはこのあとマドリードに戻り、2日間の休暇のあと、アウディ杯出場のためドイツ入りする予定となっている。

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2019年7月27日のニュース