×

なでしこ帰国 高倉監督、東京五輪へ気持ち新た「とにかく来年に向けて進む」

[ 2019年6月27日 12:35 ]

帰国したなでしこジャパン高倉監督
Photo By スポニチ

 サッカーの女子W杯フランス大会でベスト16に入ったサッカー日本代表が27日、成田空港着の航空機で帰国した。高倉麻子監督(51)は成田市内のホテルで報道陣の取材に応じ、「情けない結果になって残念だが、選手のパフォーマンスやメンタル面が成長したのは間違いない。7試合戦いたかったですし、選手にも経験させてあげたかったが、この負けをただの負けにしないためにも、とにかく来年(20年東京五輪)に向けて進む」と気持ちを新たにした。

 今大会では11年W杯ドイツ大会以来、2大会ぶりの頂点を目指したものの、決勝トーナメント1回戦でオランダに1―2で敗れた。1次リーグでは第1戦アルゼンチンに0―0、第2戦スコットランドに2―1、第3戦イングランドに0―2の1勝1分け1敗の2位通過だった。
 指揮官はオランダ戦を振り返り、「不用意なCKから先制を許したものの、選手が持てる力を発揮して前半のうちに追いついてくれた。後半は流れを作るところ、交代からチャンスを多く作れたのもプラン通りだったが、最後にPKを取られるのは想像外だった。ただ、結局は追加点をねじ込めなかったというのは、勝ち切るところで紙一枚が足りないということなのかなと思う」と唇を噛んだ。

 さらにベスト8に欧州から7カ国が進出したことにも触れ、「ヨーロッパはものすごい勢いで国内リーグが活性化しているし、注目度も上がっている中で選手がレベルアップを急速にしていると感じた。代表チームと国内リーグは両輪。日本は国内リーグの活性化が大きな課題であり、フィジカル的にも技術的にももっと激しく、レベルの高いリーグにしていけば自ずと力がついてくると思う」と課題を口にした。

 また、自国開催となる来年の東京五輪での金メダル獲得に向けて「目指さない限りは手に入らない。やり返せる場所があるので大きく成長して、どこにも真似できないサッカーを日本で披露すると私自身も強く気持ちを持った。これまでも強豪と試合をしたいということで、たくさん組んでもらいましたし、代表の活動日数はそうそう変えられないと思うが、強い国との対戦の中で強化していければ」と話した。

続きを表示

2019年6月27日のニュース