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【佐々木則夫の視点】なでしこJ、セットプレーで2度失点…細心の注意必要

[ 2019年6月27日 08:15 ]

女子W杯 決勝T1回戦   日本1―2オランダ ( 2019年6月25日    レンヌ )

前半17分、オランダが先制(撮影・篠原岳夫)
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 決勝トーナメントは結果が全てだ。立ち上がりは相手にパワーで押されたが、その後は落ち着き、ボランチがさばいてチャンスをつくっていた。後半の中盤以降は決定力さえあれば仕留めることができた。失点はCKとPKだが、CKはニアの速いボール。股の間を抜かれる不運もあったが、セットプレーは勝敗を分けるだけに、細心の注意が欲しい。内容がいいだけになおさら結果も欲しかった。

 ベンチはもっと早く選手交代で変化をつけてもよかった。岩渕は足が止まっていた。籾木が良かったし、主導権を取って攻めているときに横山のミドルシュートも有効だった。大会を通して気づいたのは(1)前線からの守備の精度を上げる(2)相手に速く攻められたときの最終ラインの対応(3)前線からもっと全員がスライディングする(4)長い距離を走って打つシュートが浮きすぎるなどの反省点だ。ただし、チームとしては一戦一戦の経験をプラスにしていた。杉田と三浦のダブルボランチが成長したし、東京五輪へ向けて予想以上に若い選手が力をつけたと思う。 (元なでしこジャパン監督)

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2019年6月27日のニュース