三好2発!本気ウルグアイと△ 東京五輪エース候補は久保だけじゃない

[ 2019年6月22日 05:30 ]

南米選手権1次リーグC組   日本2-2ウルグアイ ( 2019年6月20日    ブラジル・ポルトアレグレ )

<ウルグアイ・日本>後半、三好(右)がこの試合2点目を決める(撮影・大塚 徹)
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 日本代表は20日(日本時間21日)、ブラジル・ポルトアレグレで、ウルグアイとの1次リーグC組の第2戦に臨み、大会最多15回優勝の強敵に2―2で引き分けた。MF三好康児(22=横浜)が南米大陸で日本人として史上初めての1試合2得点。同選手権で99年大会以来、20年ぶりの勝ち点をもたらした。日本は1分け1敗で勝ち点1。決勝トーナメント進出を懸けて24日(日本時間25日)の第3戦でエクアドルと戦う。 試合結果  1次リーグ順位表  日本代表メンバー

 五輪世代の星は、久保だけじゃない。三好の一撃が、2度も隣国ウルグアイから駆け付けた大観衆のため息を誘った。左サイドの柴崎からのロングパスを受けた前半25分の1点目は「感覚を合わせてボールを受けることができた。狙い通り」の展開。右サイドをドリブルで縦に抜けDFを置き去りにすると、利き足とは逆の右足でGKと右ポストの間を射抜いた。

 10分前には左足のシュートを見せていた。左足のコースを切って対応する相手の裏をかいての右足。巧みな駆け引きを見せると、2点目は左クロスに走り込み、こぼれ球を押し込んだ。

 家の前にある多摩川の河川敷が練習場だった。元ブラジル代表DFロベルト・カルロスの蹴り方をまねして技を磨いた。小5の時、「力試し」で受けた川崎Fのアカデミーに、約150倍の倍率をくぐり抜けて1期生として合格。同期の板倉と15年にトップチームに昇格するまでエリート街道を歩んだ。

 だが、プロで初めて挫折を味わった。小林や中村ら前線の豊富なタレントの陰に埋もれ、「自信だけじゃどうしようもないことがある」ともがいた。1年目の終わりに、庄子GMから言われた。「お前、いつからパサーになったんだ」。ドリブラーの本能がくすぐられた。その言葉が、18年、期限付き移籍先の札幌で初めて主力に定着、今季も横浜で活躍するバネとなった。

 「自分の歩んできた道は間違いじゃなかったと、常に思っている。こういった大会で結果を残していくことがその証明になる」。五輪本番では、福島から関東や北海道まで応援に駆けつけてくれる88歳の祖父・八巻誠明さんに生で雄姿を見せたいと願っている。「この大会で活躍してやろうという気持ちは全員が持っている。それは自分も同じ」。これまで2列目の序列も、話題も同じレフティーの久保の次。五輪世代では10番を背負う男は「勝ち点1は最低限」と悔しがった。チームのためにも自身のためにも、ここで満足することはない。

 ≪南米で初マルチ≫デビュー2試合目のMF三好が2ゴール。南米でのAマッチでマルチゴールは史上初。デビュー2戦以内に1試合2得点以上をマークしたのは13年7月の韓国戦での柿谷曜一朗以来、6年ぶりで通算12人目。過去の11人では01年の鈴木隆行がカメルーン戦で記録したが、それ以外は全てアジア勢。

 ◆三好 康児(みよし こうじ)1997年(平9)3月26日生まれ、神奈川県出身の22歳。川崎FのU―12、15、18を経て板倉滉とともに15年にトップチーム昇格しプロデビュー。18年に札幌に期限付き移籍し、自己最多のリーグ26試合出場(3点)。今季は横浜に期限付き移籍し、リーグ13試合3点。J1通算70試合11点。U―15~22日本代表。1メートル67、64キロ。利き足は左。

 本大会はDAZNが独占中継

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