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西野朗氏クラシコ展望 レアルはメンバー大幅変更か ビニシウスを高評価

[ 2019年3月2日 04:44 ]

WOWOWでゲスト解説を務める前日本代表監督の西野朗氏
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 レアル・マドリードとバルセロナの伝統の一戦「クラシコ」(リーガ・エスパニョーラ第26節)は2日にマドリードで行われる。生中継するWOWOWでゲスト解説を務める前日本代表監督の西野朗氏が、レアル・マドリードのクラシコ展望を語った。

 直前の2月27日にマドリードで行われた国王杯準決勝第2戦で、レアル・マドリードは0―3で敗戦。18歳のFWビニシウスが試合最多の6本のシュートを放つなど、チームシュート数で14対4と圧倒しながら決定力を欠いた。中2日で迎えるクラシコに向けたソラリ監督のスタメン選考について、西野氏は2つの考え方があるとみる。

 「1つは国王杯の前半の良いイメージを重視して、同じ先発メンバーでいく選択。もう1つは0―3という結果を受けて、劇的に変えたいと思うなら人を変えることになる」。西野氏の予想は後者で「0―2となった以降のレアルは完全にギブアップという雰囲気だった。それを立て直すためには、同じメンバーではなかなか難しいのではないか」と推測した上で「マルセロ、ベールの経験値が必要かもしれない。起用は起爆剤になりえる」。西野氏が視察した1日の前日練習(冒頭15分だけ公開)でも「マルセロが陽気にチームを盛り上げようとしていた」。ソラリ監督の下ではケガもあって控えにまわっているベテラン勢の力に期待を寄せた。

 西野氏がキーマンに挙げるのはビニシウス。2月28日にブラジル代表に初招集されたばかりの新星について「チームを活性化しているし、シーズンの悪い流れを変えてきた。国王杯も勢い、推進力をもたらす意味ではインパクトがあった」と高く評価する。

 現在リーグ3位のレアル・マドリードは首位バルセロナとの直接対決に敗れれば、勝ち点12差となり優勝は絶望的。一方で勝てば6差となり逆転Vも見えてくる。「リーガのクラシコはナショナルダービーで、前後の試合はあまり関係ないファイナル的な、スペシャルな試合。レアルにとっては国王杯の敗戦を吹っ切ってやれる状況だと思う。勝てば優勝の可能性もふくらんでくる。そういうモチベーションにどれだけ切り替えて戦えるか」と西野氏。先発メンバー選考とともに心理的な切り替えが重要なポイントになりそうだ。

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2019年3月1日のニュース