鹿島、レアルに屈辱の完敗 見せつけられた実力の差 内田「子供みたい」

[ 2018年12月21日 05:30 ]

FIFAクラブW杯準決勝   鹿島1―3Rマドリード ( 2018年12月19日 )

レアル・マドリードに敗れ悔しがる鹿島・内田(右)(撮影・西尾 大助)
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 準決勝が行われ、アジア王者の鹿島(日本)が欧州王者のレアル・マドリード(スペイン)に1―3で完敗した。守備ではウェールズ代表FWギャレス・ベール(29)にハットトリックを許し、攻撃はMF土居聖真(26)の1点止まり。2年前に決勝で敗れた雪辱は果たせなかった。22日(日本時間同日午後10時30分)の3位決定戦は、15年準優勝の強豪、南米王者リバープレート(アルゼンチン)と対戦する。

 まさに手も足も出なかった。昌子は「屈辱」と言い、安部は「悔しいというのを超えた」と唇をかみ、内田は「俺らが子供みたいだった」と自分たちを評した。白い巨人に完敗した。

 ケガ明けで2日前まで別調整だったベールの目を見張るようなスピードにDF陣が置き去りにされた。前半終了間際から、後半10分までに、あれよあれよという間に3失点。2失点目は山本の不用意なバックパスがきっかけとなるなど悪い流れは止まらず、鹿島は土居が1発返すのがやっとだった。

 終盤は屈辱的だった。ベンゼマはプレーの合間に笑い、センターバックのセルヒオラモスは遊ぶようにオーバーラップ。鹿島の選手が前に詰めればあっさりかわされ、距離を取れば鋭いドリブルを仕掛けてくる。W杯を経験したDF昌子さえ「パスを出せば絶対に食われる」と恐れを感じた。柴崎の2発で食らいついた2年前より、地力の差が表れた。

 ぼう然とする選手たちの中で号泣したのがFW安部だった。その19歳について語る最中、DF内田ももらい泣きし、真っ赤な目をして言った。「分かるんだよ俺、裕葵の気持ちが」。自身もシャルケ時代、欧州CLなどで何度も名門から「子供みたいに扱われ」打ち砕かれた経験で成長した。「今日のあいつの涙が今後の日本サッカーにとって何かいいきっかけになってほしい。それだけのポテンシャルを持っている。この経験を無駄にしちゃいけない。若い選手は」と話す。

 銀河系軍団に何度もはね返された安部は「サッカー選手としてどういう道を選択するべきか」、この一戦で「考え方が少し変わった」と語った。アジア王者としての誇りは打ち砕かれた。惨敗を意味あるものとするためにも、ここからはい上がるしかない。

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