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松本 初優勝で4季ぶりJ1!反町監督は4度目の昇格

[ 2018年11月18日 05:30 ]

J2初優勝を果たしシャーレを掲げる松本の反町監督(中央手前)(撮影・光山 貴大)
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 明治安田生命J2最終節は17日、各地で11試合が行われ、松本と大分の来季J1昇格が決まった。松本は徳島と0―0で引き分け、勝ち点77で初優勝。大分は山形と1―1で引き分け、同76で自動昇格の2位となった。松本は4季ぶり、大分は6季ぶりのJ1復帰となる。J1で17位以下が決まっている長崎はJ2に降格する。横浜FCは甲府に1―0で勝利し、3位浮上。3位に浮上したことでJ1昇格プレーオフ(PO)1回戦がシードされ、FW三浦知良(51)の12年ぶりのJ1昇格まで“あと2勝”となった。

 4年ぶりのJ1昇格とともに勝ち取った初のJ2優勝。結果的に0―1で敗れていれば3位に転落していた最終戦を0―0でしのぎ、反町康治監督(54)は「今季を象徴するような試合だった」と息をついた。

 過去3度のJ1昇格を果たした“昇格請負人”も昨季は8位に低迷。就任7年目となる今季は選手補強に自ら関わっていくことを宣言。成績を残せなければ言い訳ができない状況に自身を追い込み、退路を断った。

 J1経験者など新加入15人と大がかりな補強を敢行。結果が出なければ進退問題に直結する。開幕から6戦白星なしで20位と過去最低のスタート。神田社長は3分け1敗となった3月17日の岡山戦の時点で「(今季初の)ホーム(4月1日の大宮戦)までは見る」と明かしていた。関係者の話を総合すると、7戦目となる大宮戦の結果次第で解任の可能性もあったという。

 今季から取り組んでいた攻撃的な2トップを諦め、1トップ2シャドーの慣れ親しんだシステムに変更。ボールを奪ったら少ない手数で素早くゴールを目指すサッカーに切り替えた。精度を高めてその大宮戦を3―2でしのぎ、チームを立て直した。終盤7戦は1失点。リーグ最少34失点を誇った堅守で最後の勝ち点1を稼いだ。

 反町監督の手腕をクラブ側は評価。来季もチームを任せる方針で、指揮官も昇格決定後に「会社と話さないといけないけど、やるつもり」と続投の意向を示した。「順風満帆にいくとは思っていない。それなりの準備をしないと」。さらなる高みへ、昇格はスタート地点にすぎない。

 ≪昇格4回は最多タイ≫反町康治監督は03年新潟(優勝)09年湘南(3位)14年松本(2位)に次ぐ4度目のJ1昇格監督。昇格4回は小林伸二監督と並んで最多となった。次いで石崎信弘監督、大熊清監督、チョウ貴裁(キジェ)監督が3回。

 ◆松本山雅 1965年に国体長野県選抜メンバーを中心に「山雅サッカークラブ」として誕生。名称は選手のたまり場だった喫茶店「山雅」に由来する。05年に「松本山雅フットボールクラブ」に改称。11年8月に元日本代表DF松田直樹さんが急性心筋梗塞で死去する悲劇を乗り越え、同年にJ2昇格。15年のJ1初参戦は16位に終わり、1年で降格した。ホームはサンプロアルウィン。

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