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大院大高 初優勝 全6試合無失点で初の全国切符

[ 2018年11月18日 06:47 ]

初優勝を決めて記念撮影をする大院大高のイレブン
Photo By スポニチ

 第73回大阪高校総合体育大会兼第97回全国高校サッカー選手権大阪大会の決勝が17日にヤンマースタジアム長居で行われ、大院大高が東海大大阪仰星を下して初優勝を飾った。0―0のまま突入したPK戦で4―2と勝利。今大会の全6試合で無失点という堅守を武器に、初めて全国切符をつかんだ。

 大院大高の切り札が最後の最後に投入された。延長後半10分、好セーブを連発していたGK梅田に代わって出場したのが、小野原監督に「PK職人」と信頼を寄せられるGK池上だ。「PKは得意。“任せろ”って感じです」。0―0のまま突入したPK戦で2本のミスを誘い、4―2で競り勝ち初優勝に貢献した。

 かつてC大阪ユースや関学大などでプレーした小野原監督は就任3年目。指揮官自らが声をかけ、2年前に入学してきたのが現3年生だった。延長戦を含め100分間を守り抜いた決勝のみならず、4回戦から登場した今大会6試合で失点ゼロ。“最後の砦”となった3年の池上ら鍛えてきた面々が堅守を築いた。

 2年前の同大会では、顧問の勘違いにより開会式に人数が足りず、棄権扱いとなった同高。悲劇を乗り越え、初めて大阪の頂点に立った。「予選と同じように、一戦必勝で勝ち上がっていきたい」と次の舞台を見据えたMF山田主将。鉄壁の守備を武器に、全国の舞台でも暴れ回る。

 <東海大大阪仰星>2年前の全国大会で4強まで勝ち進んだ強豪が、今大会無失点のまま敗退した。スコアレスで突入したPK戦で、MF東とDF藤田が失敗。あと一歩で涙をのんだ。5回戦から登場した今大会は全5試合で無失点。試合後に号泣したFW藤川主将は「自分たちが決めていたら勝てていた。力不足です…」と声を震わせた。

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2018年11月18日のニュース