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J2新潟 DF早川史哉との契約凍結を解除…2年半前白血病、10月に練習試合復帰

[ 2018年11月12日 15:58 ]

6月、練習に参加した新潟のDF早川史哉
Photo By スポニチ

 J2新潟は11日、急性白血病で闘病しているDF早川史哉(24)について、選手契約の一時凍結を解除すると発表した。経過観察などの治療は継続するが、凍結解除に伴い、支援の窓口として開設していた「早川史哉選手支援基金」は同日付で閉鎖する。

 早川は新潟のジュニアユース、ユースから筑波大を経て2016年に新潟入り。だが、ベンチ入りした同年4月24日の明治安田生命J1リーグ第1ステージ第8節・名古屋戦(パロ瑞穂)後にリンパ節に腫れが見られたため、翌25日に新潟市内の病院を受診。その後の精密検査で急性白血病と判明したことを6月13日に公表して闘病生活に入り、11月に造血幹細胞移植の手術を受けた。翌17年1月、クラブは早川の治療を優先するため選手契約を一時凍結することを発表、回復を待っていた。

 早川はクラブを通じて「このたび契約を再開していただけることになりました。これからも直面するだろう課題に目を背けることなく、強い覚悟を持って臨んでいきたいと思います」とコメント。「契約再開までの出来事は、僕一人では決して成し遂げることはできませんでした。全てアルビレックス新潟というクラブの理解やサポートがあってこそ、実現できているということです。改めてクラブに感謝申し上げます。そして、常に励まし、支えてくださったアルビレックス新潟サポーターの皆さんをはじめ、ご支援いただきました全ての皆様に、深く御礼申し上げます」と感謝した。

 中野幸夫社長(63)もクラブを通じてコメントを発表。「早川選手は昨年末から徐々にトレーニング負荷を高め、本年3月にはアルビレックス新潟U―15やU―18の活動に参加するなど、着実にステップを踏んできました。8月以降は、トップチームに合流し、10月には対外チームとの練習試合にも出場いたしました。現在は、周囲と比較してもそん色ないほどの回復ぶりとなっています」と早川の回復ぶりについて報告した上で「早川選手がトップレベルに十分対応できるフィジカルであることを確認いたしました。また、主治医やご家族との協議、本人の意志を尊重し、総合的な判断のもと、契約凍結の解除を決断いたしました」と説明した。今後も寛解に向けた定期健診などの治療は継続するため、クラブは引き続き早川をバックアップするという。

 また、クラブが16年6月15日に開設した「早川史哉選手支援基金」には総額2723万9305円という支援が寄せられたことも報告。同基金は12日付で閉鎖する。

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2018年11月12日のニュース