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久保建英J1初得点「タケは想像力にたけたFW」 スペイン紙「スポルト」編集デスクが明かす凄さ

[ 2018年8月27日 08:30 ]

明治安田生命J1第24節   横浜2―0神戸 ( 2018年8月26日    ノエスタ )

<神戸・横浜>前半、激しく競り合う横浜・久保(左)と神戸・イニエスタ(撮影・成瀬 徹)
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 横浜の久保建英(17)が、スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ(34)の前でJ1初ゴールを決めてみせた。J1リーグは26日に第24節4試合を各地で行い、横浜はJ1リーグ初先発となった久保の後半11分のゴールなどで敵地で神戸を2―0で下した。FC東京から加入後、能力の高さを示し始めた17歳について、バルセロナの下部組織に精通するスペイン紙「スポルト」のジョゼップ・カプデビラ編集デスクがスペイン時代の久保について語った。

 タケは昔からボールを持つと想像力を発揮でき、戦術理解力もあるFWだった。ヨハン・クライフ、ペップ・グアルディオラらのメソッドを踏襲するバルサのカンテラ(下部組織)は一つの哲学をずっと守り続けている。その全てで、主役となっているのはボールだ。そのため下部組織でも最も大切な練習メニューがロンド(鳥かご)だが、世界屈指の才能が集う集団の中でもパスミスせず、ボールを追う鬼役を務めることはなかった。

 彼は自分に厳しく、競争心があった。ミニゲーム中に監督が「今、5―4だ」とスコアを言うと、タケはこう返した。「いや、6―4だよ。まず彼が決めて、2ゴール目が彼。その次に…」。彼はゲームの全てをしっかり把握していた。ただの練習であってもだ。

 タケは早い段階でスペイン語を習得し、すぐにクラブと街に適応した。サン・ジョルディの日(カタルーニャ地方のキリスト教の祝日)に監督の家を訪れた時は監督の妻にバラを贈っていたよ。チームから信頼の厚かったタケは、もう一度バルサでプレーすることを夢見ているに違いない。 (スポルト編集デスク)

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