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ヤングなでしこ初V!女子史上初W杯“3世代”制覇達成

[ 2018年8月26日 05:30 ]

U―20女子W杯で初優勝し、喜ぶ日本イレブン(AP)
Photo By AP

 ヤングなでしこが偉業を成し遂げた。U―20女子W杯は24日、フランスのバンヌで決勝が行われ、日本がスペインを3―1で破り初優勝した。前半38分にMF宮沢ひなた(18=日テレ)のミドルシュートで先制すると、後半12分に宝田沙織(18=C大阪堺)、同20分にMF長野風花(19=仁川)が加点した。日本は11年のW杯、14年のU―17W杯に続き、女子で史上初めて全3カテゴリーのW杯制覇を果たした。

 日本の未来を担う若きなでしこが、フランスで大輪の花を咲かせた。日本は1次リーグで0―1と敗れたスペイン相手にリベンジを果たし、見事に世界一を達成。池田監督は「U―20ではまだ世界一になったことがなかったので、優勝できたことをうれしく思う。選手の頑張りは尊敬に値する」とうれし涙を流す選手たちを称えた。

 序盤からスペインの猛攻にさらされたが前半38分に豪快な一撃で流れを変えた。MF宮沢が「GKが前に出ていると感じていた」と約20メートルの位置から右足を一閃(いっせん)。強烈なミドルシュートは狙い通りGKの頭上を抜いた。

 この先制点で勢いに乗ると、後半12分にはFW宝田がFW植木との連係から抜け出し追加点。同20分には背番号10を背負うMF長野がダメ押しの3点目を挙げた。攻守に奮闘した長野は「きつかったけど、誰かが走らないと点は生まれない。そこがスペインとの差だった」と胸を張った。終盤はパワープレーに頼るしかない相手がロングボールを次々と放り込んできたが、個々が規律正しく連動する日本らしい守備ではね返し続けた。

 1次リーグ2試合を現地視察したA代表の高倉監督は「何人か連れていくつもり」と来年のW杯フランス大会を見据え、U―20世代から選手を“昇格”させることを示唆している。「これで満足せず、次はなでしこジャパンのメンバーに食い込み、20年の五輪で活躍できるような選手になりたい」と宮沢。A代表入りを果たし、11年以来2度目の世界一へ。ヤングなでしこの夢は続いていく。

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