都倉　コンサ７０号！クラブタイ記録で連勝決めた

明治安田生命Ｊ１第２４節   札幌２―１清水 （ 2018年8月25日    アイスタ ）

清水戦の後半、決勝ゴールを決め喜ぶ札幌・都倉
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　節目の７０得点で連勝だ。札幌は２５日、アウェーで清水と対戦し、２―１で２連勝。同点の後半２９分にＦＷ都倉賢（３２）が３試合連続ゴールで決勝点を挙げた。１４年から札幌に加入した都倉はクラブ記録に並ぶ札幌での通算７０得点。前半３６分にはＭＦ宮沢裕樹主将（２９）も貴重な同点弾となる今季初ゴールを決めた。次節９月１日はイニエスタ擁する神戸と札幌ドームで対戦する。

　魅せた。これが札幌のエースだ。同点で迎えた後半２９分。途中出場で入ったばかりのＭＦ小野が絡み、ダイレクトパスが６本つながる。最後はＦＷ都倉がペナルティーエリア中央やや外から豪快に左足を振り抜いた。

　「みんなが連動したいいゴール。一つ練習の成果が出た」。敵地で貴重な勝ち点３をもたらす決勝ゴール。都倉の３戦連発がチームを連勝に導いた。

　ただの決勝弾ではない。クラブの歴史に刻む一撃だ。９７、９８年に在籍していたＦＷバルデスのクラブ記録に並ぶ７０得点。「自分でも誇りに思う」。もう一つ、Ｊ１で自身キャリアハイとなる今季１０得点目には「ずっとＪ１での２桁を目標にしてきた。チームのためにやってきた結果」と言った。昨季は９得点と目標の２桁に届かない悔しさがあったが、今季は１１試合を残して壁を打ち破った。

　決して順風満帆ではなかった都倉のサッカー人生。札幌在籍わずか４年で記録達成、３２歳でのＪ１１０得点は成長できうる全ての要素を謙虚に吸収してきたからだ。「（大久保）嘉人さんも得点王になったのはこのくらいの年。（元浦和ＦＷ）福田さんにも“３０歳過ぎてゴールのツボが分かる”と言われた。Ｊ２でちょっとずつツボをつかんできた」。最も尊敬するＦＷ大久保は３１歳で初得点王。もちろん、そこにはまだ届かない。でも、都倉なりのペースで着実に成長し、積み上げた記録に胸を張った。

　節目のゴールは何度目だろう。自称“節目がち”な男が連勝を呼び、札幌は再び上昇気流に乗った。