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ハリルJ、ベルギー移動でトラブル バスとのデュエル完敗

[ 2017年11月13日 05:30 ]

国際親善試合 ベルギー×日本 ( 2017年11月14日    ブリュージュ )

<日本代表練習>フランス・リールからベルギー・ブリュージュに向かうチームバスが道中にぬかるみにはまり立ち往生したため、タクシーに分乗し宿舎に到着した(左から)倉田、西川、槙野、原口、東口
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 欧州遠征中の日本代表がアクシデントに見舞われた。親善試合ブラジル戦を行ったリールから、同ベルギー戦(14日)の会場となるブリュージュへ11日に移動。道中にバスがぬかるみにはまり、急きょスタッフが用意した車に分乗してホテルに入った。到着は予定より約1時間半遅い午後8時前。FIFAランク5位の強豪との対戦を前に、思わぬ消耗戦?を強いられた。12日はブリュージュで初練習を行った。

 暗闇の中、大型バスから降りた選手たちが懸命に車体を押した。鍛え抜かれたアスリートの力を集結してもびくともしない。現場はブリュージュに隣接する海辺の街クノックヘイストの代表ホテルまで約30キロの距離。リールからブリュージュへの道中でバスが道に迷い、泥道でぬかるみにはまった。ハリルホジッチ監督をはじめとする選手、コーチ陣はバス移動を諦め、急きょスタッフが手配した4台のバンに分乗。全員が無事にホテルに到着したのは、予定より約1時間半遅れの午後8時前だった。

 移動時間は計約3時間。バンには年功序列で分乗しており、最初に到着した長谷部、川島、長友、吉田らベテラン組はアクシデントを笑い飛ばす余裕を見せた。だが東口、杉本ら大半の選手はぐったり。16年リオ五輪代表を率いて百戦錬磨の経験を持つ手倉森コーチも「トラブルには五輪世代で慣れていたけど今回が一番ひどい」と苦笑いするしかなかった。

 アクシデントを暗示していたのか。11日の練習後、酒井宏はベルギー戦に向け「僕たちはハプニングに弱い。ボールが主審に当たって取られた時とか、陣形が崩れている時にカウンターを食らうと難しい。そういうことにも対応できることが大事になる」と語っていた。移動中の足止めは、不測の事態に動じない精神力を試されるシチュエーション。バスとの“デュエル”に完敗して余計な消耗を強いられたが、ベルギー戦に引きずらないタフさが求められる。

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