×

【中田浩二氏分析】始まる若手とベテランのサバイバル まずは個の力UPを

[ 2017年9月1日 12:10 ]

<日本・オーストラリア>後半、シュートを放つ乾
Photo By スポニチ

 日本代表が6大会連続のW杯出場を決めた。オーストラリア戦の勝敗を分けたポイントとともに、今後始まる代表メンバー入りの戦いについて本紙評論家の元日本代表DF中田浩二氏(38)が鋭い視点で語った。

 日本はインサイドハーフとアンカーを置くシステムが機能し、全員がハードワークできたことで勝利をつかんだ。山口、井手口、乾、浅野らが前線から積極的にプレスを掛けてボールを取りに行き、連動してラインも上げていた。相手にクロスを上げられたときも体を投げ出して防いでいた。オーストラリアが最後までロングボールを使わず、パスをつないできたことも幸いしたが、終始主導権を握り、日本らしい戦いができた。

 日本はこれで本大会の出場権を得たが選手はこれから競争が始まる。サウジアラビア戦がその第一歩でハリルホジッチ監督はこれまでなかなか試せなかった選手にチャンスを与えると思う。若手が出てきたが、ベテランも控えており競争はし烈になる。まずは個の力を上げて幅を広げる必要がある。守って攻撃に切り替えていくサッカーか終始主導権を握るサッカーかどちらで行くのかも含めて、今後の競争に注目したい。(元日本代表DF)

続きを表示

2017年9月1日のニュース