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【加茂周氏分析】勝因は山口&井手口 よく走り、ハードに豪封じた 監督の決断評価

[ 2017年9月1日 11:30 ]

W杯アジア最終予選B組   日本2―0オーストラリア ( 2017年8月31日    埼玉 )

<日本・オーストラリア>後半37分、ゴールを決めガッツポーズの井手口
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 日本代表が6大会連続のW杯出場を決めた。オーストラリア戦の勝敗を分けたポイントとともに、今後始まる代表メンバー入りの戦いについて本紙評論家の元日本代表監督の加茂周氏(77)が鋭い視点で語った。

 勝因は井手口と山口のインサイドハーフと言っていいだろう。2人が交互に攻撃参加し、よく走った。井手口は守備では相手の攻撃のキーマン、レッキーを封じ、攻撃ではあれだけ動いていながら終盤に長い距離をドリブルし、足も振ってシュートした。こういう試合で若手を使うのは監督としても勇気がいることだが、ハリルホジッチ監督の決断を評価したい。

 浅野の先制点も素晴らしかった。オーストラリアのDFは速さに弱いのでスピードのある浅野を起用したのだろうが狙い通りの先制点だった。長友が切り返して上げたクロスに対してオフサイドぎりぎりで飛び出して左足で合わせた。スピードがあるので相手DFがどうしても深く守ろうとする。その隙を突いた見事な飛び出しだった。

 また、大迫がボールを触り始めてから日本全体のリズムが良くなった。前線で起点をつくれるのでいい形のカウンターが出始めていた。こういう新戦力が出てきたことは本大会へ向けて収穫と言っていいだろう。 (元日本代表監督)

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2017年9月1日のニュース