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恩返しアシスト!鎌田“鳥栖ラストマッチ”を浦和撃破で飾る

[ 2017年6月26日 05:30 ]

明治安田生命J1第16節   鳥栖2―1浦和 ( 2017年6月25日    ベアスタ )

移籍前最後の試合を勝利で終え、胴上げされる鳥栖・鎌田
Photo By 共同

 熱い思いを最後まで残ってくれたサポーターに明かした。2―0快勝後に設けられた壮行セレモニー。ドイツ1部フランクフルトに移籍するMF鎌田は“鳥栖ラストマッチ”を本拠地で終えても涙を見せなかった。

 「(高卒時に)拾ってもらい…唯一声を掛けてくれたのが鳥栖でした。2年半という短い間でしたが、本当にお世話になりました。成長させてもらったと思います。鳥栖に入っていなかったら今の自分はない」

 感傷に浸らず、必死で前向きなプレーで惜別の思いを表現。開始早々から慣れ親しんだピッチを走り回った。プレーに加わるたびに1万7913人の観衆が沸く。決定的なパスを供給し、相手の隙を突いてボールを奪うなど攻守に活躍した。そして後半20分に先制点をアシスト。右CKで絶妙な軌道を描き、海外経験のある先輩FW小野のダイビングヘッドにつなげた。「1年目もCKは蹴っていましたし、昨日の練習でも感触は良かった」と爽やかに笑った。

 疲労で精彩を欠くエースFW豊田はベンチ外という苦況で難敵・浦和からリーグ戦では14年3月8日以来3年ぶりに勝利。後半45分には入団同期のMF福田のJ初ゴールも生まれた。「この2年半の中で一番内容のある試合ができた。記憶に残る」。海外挑戦へ何よりのはなむけだった。フィッカデンティ監督からも「ヨーロッパで活躍できるクオリティーを全て持っている」と太鼓判を押された20歳の若き司令塔。鳥栖ラストマッチでキラキラ輝いていた。

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