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柴崎 2戦連続アシストも…PO決勝で敗れテネリフェ昇格失敗

[ 2017年6月26日 05:30 ]

スペイン2部昇格プレーオフ決勝第2戦   テネリフェ1―3ヘタフェ ( 2017年6月24日 )

ヘタフェ戦で敗れ1部昇格を逃したテネリフェの柴崎
Photo By ゲッティ=共同

 1部昇格の夢が断たれた。スペイン2部テネリフェの元日本代表MF柴崎岳(25)は敵地ヘタフェ戦に左MFで先発出場。前半17分に左クロスから2試合連続となるアシストをマークしたが、1―3の後半6分に退いた。チームは1―3で敗れて、2試合合計2―3となり、09〜10年シーズン以来の1部復帰を逃した。

 試合後は無言でチームバスに乗り込んだ。1部昇格プレーオフ4戦の成績は、1得点2アシスト。柴崎が躍進の原動力となったことは間違いないが、結果は非情だった。「ずっとここ(スペイン)に来たかった。自分の力を証明したい」と話していた柴崎の挑戦初年度の戦いが終わった。

 一時はチームを救いかけた。0―2の前半17分。左足でダイレクトにボールをヘタフェの最終ラインとGKの間に折り返す。絶妙なクロスでロサノの得点を演出した。1―2となり2戦合計は2―2。この得点でテネリフェがアウェーゴール数の差で優位に立ったが、その後1―3とされ力尽きた。

 守備に奔走しながらも柴崎は随所で技術の高さを見せていた。しかし後半6分、前日会見で「疲労がたまっており体に少し問題も抱えている」と語っていたマルティ監督から、早々に交代を命じられた。地元情報サイト「エル・ドルサル」の採点は10点満点中6点。「状況にのまれた。ヘタフェのサイドからの攻撃を防ぎ切れなかった。ロサノへのアシストは日本人の攻撃面で記述することができる数少ないプレーだった」と低評価だった。

 テネリフェとの契約は6月30日まで。一部昇格の場合は契約延長が決まっていた。柴崎自身もテネリフェの環境を気に入っている。だが、今後は他の1部クラブなどからオファーが来る可能性もあり、去就は流動的となりそうだ。

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2017年6月26日のニュース