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沢登氏 清水10番の“極意”MF白崎に注入「ゴール前で怖い選手に」

[ 2017年2月7日 06:27 ]

ファンと写真に納まる元日本代表MFで清水OBの沢登氏(中央)
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 清水の初代10番、沢登正朗氏(47=常葉大浜松監督)が6日、今季から新たにエース背番をつけるMF白崎凌兵(23)にエールを送った。背番号が固定制になった97年から05年の引退まで9年間背負った先輩としての熱い言葉だった。

 「自分は10番がエース番号だと思っている。“こいつしかいない”という選手に(10番を)つけてほしかったので、白崎には期待している」

 名門の10番。「ミスすれば叩かれるし、結果が出ないと何やっているんだと言われる」。自身も重圧と戦いながら99年に初のベストイレブンを獲得するなど“ミスターエスパルス”として先頭に立ち続けた。6代目の白崎はJ2だった昨季35試合8得点で昇格に貢献。プレーだけでなく、チームをけん引する覚悟を口にするようにもなった。

 その変化について「インタビューをしても“自分がやらなきゃ”という自覚が出てきた。そういう気持ちでやれば人間的にも成長する」とうなずいた。

 昨季まで3年間つけたFW大前元紀(27)は大宮に移籍。FWの核を失ったが、白崎は1日の京都戦、4日の柏戦と2戦連続アシストで結果を残している。それでも「ドリブルやスピードでは大前と違うところはあるが、大前の決定力はまだない」。磐田に今季加入したMF中村俊輔(38)を引き合いに「俊輔だったらFK。ゴール前で怖い選手にならないといけない」と注文した。

 「プレッシャーに打ち勝ちながら戦うのがプロ。期待しています」

 レジェンドが10番魂を注入した。

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