×

スペイン不覚…3大会ぶり黒星2位通過で3連覇へ“暗雲”

[ 2016年6月23日 05:30 ]

クロアチアに敗れ肩を落とすイニエスタ(中央)らスペイン代表イレブン(AP)

欧州選手権1次リーグD組 スペイン1―2クロアチア

(6月21日 ボルドー)
 欧州選手権1次リーグ最終節の4試合が行われ、3連覇を狙うD組のスペインはクロアチアに1―2で敗れ、04年以来3大会ぶりの黒星。既に1次リーグ突破は決めていたが、2位通過となったため決勝トーナメント1回戦で前回準優勝のイタリアとの対戦が決まった。クロアチアは1位突破。C組はドイツが北アイルランドを1―0で下して1位、ポーランドは2位で突破した。また各組3位からスロバキア、北アイルランドの16強入りが決定。F組で1試合を残してハンガリーが突破を決めた。

 “無敵艦隊”がついに沈んだ。欧州選手権で04年大会1次リーグでポルトガルに0―1で敗れて以来、続いていた不敗神話が14戦(11勝3分け)でストップ。1―1の後半42分にカウンターで決勝点を奪われ、デルボスケ監督は「最後に集中力を失った」と嘆いた。

 PK失敗が響いた。前半7分にFWモラタの2戦連続ゴールで先制したが、同終了間際にサイドを崩されて失点。そのまま1―1で迎えた後半27分のPKで、DFセルヒオ・ラモスは左に蹴って相手GKスバシッチに止められた。好セーブの要因は負傷でベンチにいた相手司令塔モドリッチの助言。「モドリッチが“ぎりぎりまで待って右に跳べ”とGKに教えていた」とRマドリードの同僚に癖を見抜かれていたことを明かした。

 3連覇への道のりは厳しくなった。2位通過となり、決勝トーナメント1回戦は前回大会で決勝を戦ったイタリアとの対戦が決定。勝っても準々決勝の相手はW杯王者ドイツとなる可能性が高い“死のブロック”に入った。「優勝するためには最強の相手を倒さなくてはならない」とセルヒオ・ラモス。FWペドロが出番の少なさに不満を漏らすなど内紛の火種を抱える王者が、底力を試されることになりそうだ。

続きを表示

この記事のフォト

2016年6月23日のニュース