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川崎F首位陥落…初Vへの重圧 最下位相手にドローがやっと 

[ 2016年6月19日 05:30 ]

<福岡・川崎F>引き分けに終わりピッチに倒れ込む川崎・大久保

明治安田生命J1第1S第16節 川崎F2―2福岡

(6月18日 レベスタ)
 川崎Fは同点に追いついたものの、反撃はそこまで。4分間のアディショナルタイムが終わると、大久保らはピッチ上に大の字に倒れ込んだ。最下位・福岡に痛い引き分け。鹿島に抜かれて2位に後退し、自力優勝は消滅した。

 「フロンターレの弱さが出た。大事な試合であっさり2失点するなんてあり得ない」と小林が振り返ったように、初優勝へのプレッシャーが大きくのしかかった。しかも、主将の中村が2日前の練習中に腰と背中を痛めて遠征メンバーから外れる非常事態。前半9分、15分とたて続けに金森に決められ、苦しい戦いとなった。

 ようやく前半42分に大島のパスを小林が決め、後半27分には大島が倒されて得たPKを、大久保が真ん中に決めて同点に追いついた。2点先行されながらも追いつく粘りは見せたが、大久保は「みんな自信を持ってやっていなかった。プレッシャーに弱いんじゃない?」と、振り返った。

 大久保は出身地・福岡での試合だけに、地元の友人や国見高の関係者ら約300人を約100万円はたいて招待。それだけに誰よりも勝ちたい気持ちは強かった。試合後大の字になったのは「もう駄目だと思った。鹿島がたぶん逆転しているだろうと」と明かす。だが、すぐに気持ちを切り替えて「まだ分からない。自信を持たないと。(次に鹿島と対戦する)福岡がまたやってくれるかもしれないし」と、最終節へ望みをつないだ。

 この日、欠場した主将の中村は最終節の大宮戦には出場できる見込み。「きょうの教訓を生かして、自信を持って戦いたい。俺たちはうまいんだと」と、大久保はチームメートに呼びかけた。

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2016年6月19日のニュース