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槙野 浦和「KLM」に仲間入り!?今季初得点に照準

[ 2016年4月29日 05:30 ]

練習で石原(左)らと競り合う槙野(中央)

明治安田生命J1第1S第9節 浦和―名古屋

(4月29日 埼玉)
 「KLM」+M弾で首位固めだ。J1で首位を走る浦和は29日、ホームで名古屋と激突する。日本代表DF槙野智章(28)は今季、DF勢の得点が少ない点を指摘。相性の良さを自負する名古屋戦では、3人で既にリーグ戦10得点と好調さが目立つ前線のトライアングル「K(興梠慎三)L(李忠成)M(武藤雄樹)」に負けじと今季初得点に照準を定めた。

 「KLM」の活躍に触発されているのは明らかだった。首位固めへ、大事な名古屋戦。DFの槙野がゴールへの欲望をそのまま口にした。「やっぱりゴール取ってこそ、目立ってこそのサッカー選手。僕はその気持ちがなくなったら引退。KLM+Mでもいいんです。今季、後ろの選手の得点が少ない。インパクトある結果を残したい」。

 現在、浦和のリーグ戦総得点は13点。DF陣の得点は森脇の1点だけ。興梠が5、李が2、武藤が3と計10点を前線のKLMが決めている。名古屋と言えば14年最終節、勝てば優勝の一戦で1―2と敗れた因縁の相手。26日のミーティングではペトロヴィッチ監督から「あの悔しさを思い出せ!」と大号令も飛んだ。槙野は得点という形で悔しさを爆発させるつもりだ。

 25日のオフ、西川らと熊本地震の被災地に飛びJ2熊本の選手と一緒にサッカー教室を開いた。避難所には大型テレビもありスポーツ番組も放送されるという。高齢の方には七三分けで固めた槙野のことが分からず「EXILEですか?」と尋ねる人もいた。だが「避難所でサッカーをしてた人が(テレビで)頑張ってるところを見せられれば。日本を元気づけるためできることがある」。使命感は強くなった。

 本職の守備では1メートル98のシモビッチ、50メートル走5秒台の永井への警戒を口にした。前節川崎Fとの天王山を制した後だからこそより集中力を高めたいという。12年12月の名古屋戦では右足で直接FK弾も決め、イメージはいい。「前線が得点しているのは良いことだけど、僕もスポットライトを浴びたい」と槙野。プラスMの活躍で首位ロードを加速させる。

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2016年4月29日のニュース